以前の職場に背が高くて細身でそこそこイケメンな男の子、Hくんがいました。

 
 
彼は仕事が忙しいのもありますが、いつも疲れていてとっても元気のない人でした。人当たりも良くて人から好かれるタイプなので、上司にも気に入られていて、上司は彼を出世させたいと思っていましたが、Hくんは
 
「これ以上仕事増えたら困るから出世なんかしたくない(^_^;;;」
 
 
と、よく言っていました。
 
 
私は長年の体調不良で本当にフラフラになりながら勤務していましたが、食事を変えたことにより、ゆっくりゆっくりと、なんとか人並みに近い元気にまで登っていっていました。
 
 
 
そんな以前より復活して少しずつ元気になっていく私を同じフロアで数年見ていたHくんは
(同じフロアでも見かけることは数か月に1度くらいなので、変化もよくわかったようです)
 
 
「同じくらいフラフラだったのに、どうして元気になったの??」
 
 
と、聞いてきました。
 
 
薬膳の勉強や自然療法の勉強をして、実際に食事を変えたことを伝えると
 
 
「その話聞きたい!」
 
 
と、後日、会社帰りに
わたしが行く、自然食の食堂でご飯を食べながらじっくりと説明をしました。
 
玄米、野菜の皮も食べる、食材にも気を付けるなどもありますが
まず始められそうなことを簡単にまとめると、
 
 
・添加物の入っていないものを食べる
・つまり手料理をする
・お菓子をやめる もしくは食べていいお菓子にする
 
 
Hくんは実家暮らしですが、いつも会社のお昼はいつもコンビニで残業の時にお菓子を食べていているのを知っていました。
 
 
「お昼お弁当にしたら?」 ⇒ 料理できない
「お母さんにお弁当作ってもらえば?」 ⇒ 無理
「だったらせめて添加物の入っていないお弁当に変えたら?」
「おやつも無添加のものにしたら?」
 
 
そんな感じでまずは基礎を変えていく話をしました。
いっしょに自然食品屋さんへ行き、体に良いものとはこのようなものだと話をしながら商品を見て、無農薬のお茶やショウガの粉などいろいろ購入していました。
 
いちおう少しは響いたらしく、翌日からお昼は成城石井のお弁当もしくは添加物の入っていないパン
おやつはゴマせんべいに変えることを実行したそうです。
 
 
その後、3数か月くらいしてまたバッタリ逢った時に、以前より確実に元気そうでした!
 
「おかげさまで、以前よりも力が湧いてきたよー!」
と、ちょっと目にも力があるのがわかりました。
よかったねー!よかったねー!
がんばって続けてね~
 
 
やっぱり食を変えると変わるんだ~!
わたしのやってきたことは間違いなかったんだ~
とってもうれしくなりました。
 
 
と、話してから、また数ケ月たったころに逢うとビックリ
 
 
なんと、以前の元気のないHくんに戻っていたのです。。。
 
 
「元気なさそうだけど・・・」 というと、
 
「成城石井で添加物のないものを探して食べていたんだけど飽きちゃって・・・
やっぱりコンビニの方が美味しいし安いからコンビニに戻っちゃった。
お菓子もついでに買って食べてる」
 
 
とのこと。
結局、元の食生活に戻ってしまい、体調も戻ってしまいました。
 
 
 
とっても残念に思いましたが
けっこうこのようなパターンが多いのです。
習慣はなかなか変えたくないようですが、そのつけは何年も経ってからドッカ~ン!と来たりします。
その時まで、やっぱり変えたくないのかな、人って。
 
 
 
料理教室の先生やマクロビの先生が、いつも怒っている理由がわかりました。
一生懸命教えているからこそ、だったのですね。
 
 
今まで何年も薬を飲み続けてきたにも関わらず、元気になれず。
薬に不信感が積もり、それを止めても元気に過ごせるようになりたいという気持ちが強かったために私は継続できたと思っています。
 
そこまで体調を崩してしまうと、長い期間苦しい時期を過ごすことになってしまいます。
 
 
食に興味のある方はまだまだ少ないのですが、食事を変えることで根本から改善していきます。
薬膳と呼ぶこともありますが、毎日の食事の積み重ねは「薬」にも匹敵する効果がでてきます。
 
 
それは本当に小さな積み重ねを続けていくしかありません。

それが遠回りのようで、一番の近道だと実感しています。