薬膳 柚子味噌の効果


明日の2013年12月22日は冬至です。



冬至 は、太陽の昼が一番短く、夜が一番長くなる日です。
この日を境に、お昼の時間がどんどんのびて

明るい時間が増えて春に向かっていきます。



中国や日本では、冬至 は太陽の力が一番弱まった日であり
この日を境に再び力が甦ってくることから
陰が極まり再び陽にかえる日という意の一陽来復(いちようらいふく)といって
冬至を境に運が向いてくるとしています。



つまり、みんなが上昇運に転じる日として
とっても縁起の良い日なのです☆




冬至のかぼちゃと柚子湯について


冬至の日にはかぼちゃを食べて柚子湯に入るといい
いわれていますが、その理由はご存知でしょうか(?-?)




まずは中医学の五行思想からみていきますね。

中医学では自然界すべてのものを
5つの要素(木・火・土・金・水)にわけます。



冬至の日は五行の中で「水」です。
これは寒さをあらわすの気が強まります。

それを抑えには「土」の気が必要です。
土剋水という相剋の法則が出てきます。


水の気を剋するために
土の気が宿っている黄色の物をいっぱいとる
黄色いかぼちゃや柚子がいいといわれてきたのです。


他にも黄色は太陽の力が弱る日(冬至)に人々を災いから守り、
裕福にしてくれると信じられていたからとも言われていますアップ




栄養素の観点から見ても、風邪予防のために本格的な冬を迎える
冬至に活用するのが理にかなっているのです。



いろんな説がありますが
冬至の日には「ん」がつく食べ物を食べよう♪というもの。
土曜の「う」のつくうなぎと同じ言い伝えがあります。




「ん」がつく食べ物を食べると幸運を呼び込めますよ。



れんこん → 熱をとる、貧血、止血、下痢、咳とめ

にんじん → 目の疲れ、消化をたすける

ぎんなん → 咳とめ、気を補う

きんかん → 咳痰とめ、食欲不振、気を巡らせる

だいこん → 消化不良、嘔吐、痰の多い咳

うどん  → 熱をとる、不眠の解消

みかん  → 気を巡らせる、風邪予防、食欲不振

なんきん → 気を補う、疲労回復



そう、なんきんって南瓜(かぼちゃ)のことです。
かぼちゃもちゃんと「ん」のつくラッキーフードなのですね^^b




かぼちゃ


味は甘、性質は温。

粘膜を保護、美肌、気を補う効果があります。


緑黄色野菜のかぼちゃは栄養価の高さから
昔から中国や日本でも重宝されてきた野菜のひとつです。



その栄養価の高さから
「冬至にかぼちゃを食べると風邪をひかない」と言われています。



これは、かぼちゃに多く含まれるビタミンAが
鼻や喉の粘膜を保護し風邪をひきにくくしてくれるのです。

またかぼちゃに含まれるβカロチンは油で調理すると
より体に吸収されやすくなるので
油で炒めたり揚げたりするとよいです。



南瓜子(かぼちゃの種)
炒ったかぼちゃの種はスーパーなどでもナッツのところに売っています。
このかぼちゃの種は栄養価がとっても高く、咳き止め
母乳の出が良くなる、むくみの解消などにも効果があります。
中国ではお茶請けとしてぽりぽり食べる身近な食材です。




ゆず湯


柚子は「融通が利く」
冬至 は「湯治」
というゴロ合わせからきているとも言われています。



旬を迎えた柚子の強い香りには
邪気がおこらないという考えもありました。
端午の節句の菖蒲湯も同じです。



ゆず湯には血行を促進して冷え性を緩和したり、
体を温めて風邪を予防したり、
果皮に含まれるクエン酸やビタミンCによる美肌効果があります。
さらに、あの爽やかな香りには気を巡らせてくれます。
気が巡ると免疫力が上がり、風邪などひきにくくなります。



また、柚子湯に入りながら「一陽来復(いちようらいふく)」と唱えると
さらに良いことがいっぱい引き寄せられるようになるそうです音譜



ぜひこの日を活用して、
これから1年の無病息災を祈りましょう。