朝早く散歩していますが、結構音に満ち溢れています。けたたましいサイレンがどこかで鳴ってたりもします。ここ暫くは蝉の声が新たに加わってきました。聴きながら、松尾芭蕉の有名な俳句があったなとか、蝉時雨っていう季語は風流だなとか思いながら歩いています。


蝉の一生も何か象徴しているように感じます。幼虫は地中で7年過ごし、成虫として生きられるのは1週間……などという話はよく聞かれ、儚いものとして扱われています。ただ、人間がどう解釈し、どう情報空間に置いておくかの位置取りに過ぎないでしょう。


あくまでも私の勝手な解釈での位置取りをちょっと書いてみたくなりました。虫の一生で7年は長生きな方です。実際は3〜5年のようですが、それでも長生きです。蝉の一生のメインは土の中の生活で、土の中で精一杯に生き、弱肉強食の世界で打ち勝ち、最期に地上の樹で狂い鳴き、燃え尽きる舞台が与えられた幸せ者との解釈です。ある意味山本常朝の「武士道とは死ぬこととみつけたり」を体現してるのではないかと感じちゃっています。最期に明確な舞台を与えられて、自分の最大の力を発揮して散ってゆく一生と思った方が現実に近いのではないかとちょっと勝手に想像しながら、朝の一時を過ごしています。


 

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