薬事申請の

行政書士松井郁夫です。

 

米国法廷での過去の評決は、タルク製品に含まれるアスベストが原因で卵巣がんを発症したとする女性たちの主張を認め、賠償金を支払うようジョンソン・エンド・ジョンソン(J&J)社に命じましたが、同社はこの決定を不服として、米国最高裁判所に上訴していました。AP通信の報告によりますと、米国最高裁判所は、J&J社の控訴を棄却しました。当初の金額は 47 億ドルでしたが、ミズーリ州控訴裁判所で 2 人の女性が訴訟から降りたことにより、22 億ドルに減額されました。最高裁判所の陪審は、同社のタルク製品にアスベストが含まれており、アスベストに汚染されたタルクが卵巣がんを引き起こす可能性があるとして、22 人の原告に有利な判決を下しました。 J&J社はこれらの点に異議を唱えています。

生殖器部位でのタルク パウダーの使用が卵巣がんのリスクを高めるという主張をめぐっては、論争が巻き起こっています。 同社はまた、252,745 人の女性から得られたデータを分析する 大規模なコホート研究を引用しました。その結果、生殖器部位での粉末の使用と発生した卵巣がんとの関連のハザード比は 1.08 であり、統計的に有意ではありませんでした。この結果は、同社の主張を支持します。
しかし、米国食品医薬品局 (FDA) が委託した検査では、サンプリングされた約 52 の市販製品のうち 9 つの製品でアスベストが検出されました。 これらの調査結果は、2020 年 3 月に、 6 部構成レポートで発表されました。この検査はなお継続しています。実際、FDA は、アスベストやタルクの混入物として存在するかもしれない、また、健康被害を引き起こすかもしれない”細長い鉱物粒子”の性質を明らかにし、測定することを目的に、使用できる試験方法等のトピックに関する科学データを入手するための、政府機関をまたがる特別なワーキング グループを結成しました。最高裁判所での最終結果は2021年後半に出るものと予想されています。

 

(引用:Rachel Grabenhofer, Cosmetics and Toiletries誌June 2, 2021 

(https://www.cosmeticsandtoiletries.com/regulatory/))