蛾類にハマり始めたのは去年の今頃だった。僕が住んでいる北東北では既に夜の気温が15度を下回るような日もある。

そんな中で灯火に飛んできてくれるものは夏に比べると圧倒的に少なくなるのだが、少ないなりにも美しい昆虫が現れたりもする。

その代表格がムラサキシタバである。ムラサキシタバを含む仲間はカトカラと呼ばれていて、どの種類も美しい下翅を持っている。

去年の灯火周りでは家から半径20キロ以内くらいを廻ってエゾシロシタバ、ゴマシオキシタバ、ベニシタバ、オニベニシタバ、シロシタバと合計5種類のカトカラを採る事ができたが、始める時期が遅かったため、ボロボロのものばかりだった。ましてやムラサキシタバは見ることすら叶わなかった。やはり9月下旬では遅いか。

いや、それにしても学校終わった後にママチャリを40キロ近く漕ぐのは相当に疲れた…。

そして去年の反省を生かして今年は7月からカトカラ採集を始めたのだった。

コロナで学校がオンラインになり関東の実家に帰省し、7月上旬、最初に見つけたカトカラがコイツ。どこに何匹いるか分かるだろうか…

幹の中央にL字型に3つ、戦闘機なような形の黒い物体が見えると思う。コシロシタバである。奴ら昼間はこうやって幹に掴まりじっとして身を隠している模様。

ちなみにこの時は樹液の様子を見に行っただけで蛾を探すつもりは無かったのだが…。

その時見つけた樹液ではカブトムシやルリタテハが食事に来ていた。

ルッキングでカトカラが見つかることが分かり、日を変え場所を変えいろんな森でルッキングをした結果、コシロシタバの他にキシタバ、マメキシタバ、ジョナスキシタバを見つける事ができた。

コシロシタバのパンダ模様、ジョナスキシタバの尖った上翅、どちらも素晴らしい!


ルッキングの良いところはカトカラ以外にも面白いものが見つかること。
木の上で獲物を待つヘビ、アオダイショウ?

カシワマイマイの♀、なかなか派手なピンク色

ルッキングで森を楽しんでいたのだが、悲しい出来事もあった。

ある日いつものように森に行くと3日前は1本の幹に数匹はとまっていたコシロシタバが1匹も居なくなっていたのだ。虫網と毒瓶を持ったおじさまにすれ違ったこと。他の森では普通に居たこと。さらにその4日後にはコシロシタバの数が少し回復していたこと。これらから何で急に居なくなったのか理解した。

そんなに何十匹も採ってどうするんだろうか。森で昆虫を見続けられるようにするためにも、採れるだけ採ってしまう採集はやめて欲しいというのが、僕個人の願いです。

今回はカトカラ第一弾としてルッキングについて紹介させて頂きました。全種制覇への道はまだまだだが、今年中に最低でも20種。頑張るか…