今回の妊娠が判明したのは去年の秋頃。
上の子がまだ1歳になる前でしたが
自分の年齢的にも次の子が早く欲しかったので、
妊娠検査薬で陽性が出た時はとてもとても嬉しかったです。
上の子も病院に連れていかなければならなかったので、少しゆっくりめの7週で病院に行きました。
上の子と一緒に診察台にあがりエコーを見ると
あれ?袋が2つ・・・
先生は「ほうほうほう・・・おめでたですよ」と
何やら探っている様子。
恐る恐る「これ、・・・2つあります?」
と聞いてみると
「いやいや、2つどころか3つだね!三つ子!」との答えが!
そしてもう1つの袋も見せてくれました。
その時の驚きといったら!
嬉しいもショックも無く、予期せぬ答えにただただ驚愕・・・
頭がショートして「どうしようどうしよう」がぐるぐるしてる中、「ウソでしょ」と何故か少し笑えてきました。
パニック状態の中「おめでとうございます」と言われ放心状態でいると、ここからは真面目な話が始まりました。
3つ子を育てるのはそれは大変なこと。
まわりを巻き込んでの協力が無いとまず無理。
ましてや私には1歳前の娘がいる。
母体は合併症を起こしやすくなるし赤ちゃんもまず間違いなく帝王切開での早産になる。
そして26週くらいからは管理入院になるだろうと。
ちゃんと育てていけるのか、
現実的に考えて中絶や減胎手術という選択をとる方もいるとの説明を受けました。
とりあえずここでは三つ子の出産はできないから、と近くの周産期センターのある大学病院に紹介状を書いてもらうことに。
そこからは一気に現実が押し寄せてきて
会計を待つ間ひたすら携帯で三つ子妊娠について調べどんどん不安になっていきました。
娘1人でも大変な日々だったのにそれが3人。
しかも年子。
年子は覚悟しての妊娠だったのですが、3つ子だなんて頭の片隅にもありませんでした。
体力面、金銭面の負担。
何より長期の入院がショックで、ベビーカーで寝てしまった娘の顔を見ると涙が溢れてきて堪えるのに必死でした。
後から考えれば三つ子でなくても切迫など長期入院の可能性はいくらでもあり、楽観的に考えていた自分に反省と娘に申し訳なく思いました。
すぐに夫に「出来るだ早く帰って来て欲しい」と連絡を入れると、今日が病院に行く日だと知っていたため何かを察知した夫は「なるべく早く帰る!」と。
夫が帰ってくるまでの間にいろんなことを考えました。
それでも時間の経過とともに段々と平静さを取り戻した私は、
大変かもしれない、でも産みたい!という気持ちが強くなりました。
相当な覚悟が必要なこともわかっているし、想像を絶する日々が待っているかもしれない。
でも腹を決めたらもう産むという選択肢しか考えられなくなりました。
後は夫の反応がどうだろうか、それが心配に・・・
夕方になり定時と同時にあがってくれた夫が帰ってきました。
開口一番「どうだった!?」
ドキドキしながら恐る恐る
「・・・3つ子だった・・・」
と答えると、数秒間の沈黙の末
「・・・え!?・・・何何!?」
ともう一度聞き返されました。
「三つ子だった」
ともう一度答えると
「三つ子~!?まじで!?」
と当たり前ですがかなり驚愕している様子。
ひとしきり驚きの声をあげた後、夫は脱力しながら
「でも赤ちゃんは元気なんだね、よかった~。連絡きた時から悪い状況ばっかり考えてたよ」と。
実は長女の前に1度稽留流産の経験があり、そのことが頭をよぎったのかもしれません。
面と向かって話したかったので連絡を入れましたが、余裕がなく意味深な内容になり不安な気持ちにさせてしまったことが申し訳ないです。
さらに減胎児手術の話も恐る恐るした所、
「そういうのは考えるのやめよう。相当大変かもしれないけど何とかなるよ。賑やかで楽しくなると思うよ!絶対!」
と言ってくれました。
これを聞いた瞬間緊張の糸が切れて、安堵感から涙がでてきました。
この人が夫でよかった。
無責任で楽観的な言葉かもしれないけど私はとてもとても安心して、頑張って産もう!と強く思いました。
そこからは「3人か~・・・部屋足りないね」とか「3人か~・・・注目あびる人生になるね」とか
その日は2人ともホワホワしていた気がします。
この日が、3人の出産、4人の子育てを覚悟した日となりました。