6月以降、急激に下肢筋力が衰えた夫は、以前のようにスムーズに
歩くことができなくなり、また、膝の曲げ伸ばしがスムーズにできなく
なった。
わたしが触ってみても、かなり体全体が硬くなっていて、これでは
いろいろとしんどいだろうなと思っていた。
その話を知人にしていたら、訪問マッサージをすすめてくださった。
推薦できる方がいらっしゃるとのこと。
さっそく、医療保険適用の訪問マッサージをお願いすることにした。
リラクゼーション目的ではなく、医療行為。
主治医に同意書の記入をお願いする。
まずは体全体のチェックをしてもらったところ、ふくらはぎや太もも
の後ろなどがかなりかたくなっていた。手首や足首をまわすものの、
ギコギコガシガシって感じで…。
背中なども押してもらっていた。
最初は何が始まるのか、とても不安そうな顔をしていたが、途中からは
結構気持ちのいいところもあったのか、表情が緩んできた。
元気のいい、サッパリした人柄がいい先生。
施術だけではなく、いろいろと話しを聞いてくださるのがありがたい。
できれば、毎日、手首と足首をまわしてあげてほしいとのことで、
やり方を教えてもらっている時-。
右足は先生、左足は私がもってグルグル。
その時の夫の顔はなんとも言えない、複雑な顔をしていて思わず
笑ってしまった。
何をされるんだ?何をするんだ!と、怪訝な不安な引きつったような-
いや、ほんとに怖かっただろうと思う。
その後で、少し笑顔っぽいのも見えた。
笑ってしまって申し訳ないんだけれども、そのときの場の雰囲気が明るくて、
なんだか心が和んでいたのは事実。
これからはこの訪問マッサージを続けていくことで、拘縮が防げたり
関節が動きやすくなったり、緊張がほどけたりする-
と思うと、とても救われた思いがして嬉しくなった。
本人も、マッサージの後はなんだかいつもと表情が違って、しっかりと
した顔をしていたように感じた。
施術中に本人にいろいろと声かけをしてくださる。
ある時などは、一生懸命何かしゃべろうとしている夫がいた。言葉には
ならなかったが、少し声が出て何か言いたかったんだろうなと思った。
拒否の言葉ではなく、会話の流れの一部という感じがした。
昔、彼はバスケットボールやバドミントンをしていた。勤めていた学校では
バスケット部の顧問もしていたので、バスケットに関する話題が少し心に
触れたのかもしれない。
1週間に1度のこの時間が夫にとってよいひと時であることを信じたい。
いきなりですが、これ、うちのベランダのアボカド。
数年前に、食べた後の種を何気にプランターに埋めておいたら大きく生長
してきました。今や高さ1メートルほど。
実がなれば嬉しいのですが…。