お金が無いって悲しい
またまた貧乏時代の話です
「親が生きていてくれたら・・・」
何かあるたびに浮かんだ言葉です
困ったときに助けてくれるのは
やはり親だけです
(私の場合ですが・・・)
ワンオペで子育て
常にお金が無い生活
もちろん
貯金など出来るレベルではありませんでした
それでも切り詰めて切り詰めて
かろうじて親子で細々と生きていました
そんな中
どう工面してもお金が足りないことがありました
キャッシングも限度額いっぱいで
借りることができなかったのです
他にあてもないため
姉にお金を借りに行ったことがありました
「給料が入ったらすぐに返すから、2万円貸してほしい」
そうお願いしたところ
姉は
「何でお金が無いの⁉」と
とても迷惑そうな顔で言いました
ひとりで働いて
家賃払って三人育てているのですから
お金が無いに決まっています
私を心配する気持ちは
少しも無さそうでした
ただただ
お金を借りに来た妹が
煩わしかったのだと思います
思えば
姉が結婚するとき
ある事情から、家族全員が反対しました
そんな中
私だけは賛成して
婚姻届の保証人にもなったのに・・・
そんな仕打ちです
それでも
二万円を貸してくれた姉に感謝して
家に帰りました
親が生きていたら
違っていただろう
心の支えになってくれただろう
親のありがたさを思うと同時に
いない現実が悲しかったです
当時は
ネットバンキングなどは無く
銀行に行って振込む時代です
給料日に振り込んでも当日送金は無理でした
そんな給料日の夜です
私のガラケーに1通のメールが届きました
姉からです
「今日が返済日ですけど」
つづく