無神経な人たち
またまた
貧乏時代の話です
末の息子が小学生の頃のことです
ある日
義兄が
「子どもをひとり養子に出さないか」
と言ってきたことがあります
私「なぬ⁉」
一瞬
この人は
何を言っているのだろう
すぐには理解できない自分がいました
続きはこうです
私は兄弟姉妹が多く
その中に
当時
まだ結婚していない姉がいて
その姉のところに養子に出さないか
という話でした
私は
思ったことがすぐ言葉に出せないタイプ
反応できず固まっていると・・・
「3人もいるんだから・・・」
「一人くらいいいだろう?」
といった身勝手な言葉まで
あびせられる始末 ゲ~
姉はというと・・・
義兄の隣で
かしこまって座っているではありませんか
その様子から
姉が
義兄に口利きを頼んだのだろうと察しました
その時は
いろんな感情が頭の中で渦を巻き
悲しいやら
情けないやら
なぜ子供をくれなどと
言われないといけないのか
あんまりじゃないか
貧乏だからって
馬鹿にしすぎだろう
犬や猫じゃああるまいし
そう簡単に大切な我が子を渡せるものか
怒りが込み上げてきました
でも
ポンコツな私は
強く言うことができず
「NO!」という感情を態度で表し
無視しました
今思い出しても
あの時の
義兄と姉の無神経さに腹が立ちます
三人もいるからいいだろう・・・とか
ひとりで育てるのは大変だろう・・・とか
大きなお世話です
何人子供がいたとしても
誰一人渡せません
そりゃあ大昔は
貧しさから
裕福な家に養子に出すということが
割と普通にあったようですが
私の好きな漫画家さんで
西岸良平さんの「夕焼けの詩」の中にも
息子を養子に出す家の話があり
読み返すたびに涙しました
何巻だったか探せませんが、この中のどこかにあります
子どもにとって
親兄弟の元を離れて暮らすのは
大変な試練です
もらわれる先が裕福で
美味しいご飯が食べられるとしても
です
私の兄姉は無神経な人ばかり
親が生きていたら
こんなことは言わせなかっただろうな
なんて
でも
今まで
いろいろなことがあったからこそ
人を見る目を養うことができたんだ
とか
無理やりこじつけて
自分を慰めている今日このごろです
同じ時期に
会社の先輩(奥様と死別、子供なし)で
めちゃめちゃお金持ち&土地持ちの方から
「子どもをひとりくれ!」
「いくらだ!」
と言われたときは
笑顔で「無理で~す!」
と言いました~
つづく