こんばんは冬姫です

約1年ぶりの再会

愛おしい時間の幕開けです

12時57分
目的地にやっと到着

改札を出てお相手を探す

いつもこの瞬間が愛おしい
のだが

今回はモノの見事に
記憶にございません

スーツケースをお相手が待ち
駐車場へと向かう

助手席のドアを開けて
エスコートしてくれる

女性として大事に扱ってくれる
この瞬間の嬉しさ
気分はたちまちお姫様モードに

旭川市に近いこの駅を指定したのは
その時間まで仕事があったから

予期せぬ空いた１時間で
お相手の中で程よく
仕事とプライベートの
仕切りが成されていたのでしょう

大変やったな
お腹空いたやろ？
ほんまは富良野に行く予定やったけど
遅れてしもたからごめんやけど
寄らずに行くで

そう言いながら、動き出す車
久しぶりの助手席

フロントガラスは
相変わらず汚れていて
道のりの長さが
嫌と言うほどよくわかる

そしてここから
ワタクシの独壇場であります

家を出る時からここまでの
遅延に次ぐ遅延話を
まくしたてるように
話しました

旅のプログラムはお相手に全てお任せ
過去だって一度たりとも
期待を外すなんてことは無い

話さずとも
私の考えなど
いつもお見通しなのだから

と

何気なく思ったことだったけれど
まだこの時は
その意味がどれだけ凄いことなのかを
全く気付いてはいなかったのです

とりあえず食べる言うてもやな
道の駅ぐらいしかないねん

と言って着いたのが
芦別の道の駅でした

この土地ならではの名物
" ガタタン"と呼ばれるものがあり
見た目、五目あんかけ風

ガタタンラーメン
ガタタンチャーハン
ガタタンやきそば
などなど

せっかくだからガタタンにしよう
ご飯食べたいからチャーハンで
そう、リクエストしました

窓際の席に真向かいで座り
美味しいねと
顔を緩ませながら
しっかり美味しく頂きました

北の大地の言葉や地名は
アイヌ語が残っており
それだけで異国に来たような感覚

とっても優しい味わいで
お腹も落ち着き
今度は美瑛の丘を目指して
更にワインディングロードを
ひたすら走ります

途中、工事中の砂利道が
数カ所ありました
ほぼすれ違う車もなく

そんな中、、

出会ってしまいました
きゃー

キタキツネの親子🦊に遭遇

やだーもお、嘘みたーい

車はストップして
写メしまくりーの

外にそーっと出て
更に写メろうとして、、

怖がられるという

ごめんね興奮しまくりで

それでもそんなに驚くことなく
どちらかと言うと
人間には慣れているのかな
という印象でした

思わず、るーるるるー♪
と言いたくなりましたが

またしても
ワタクシの夢が叶いました

小さい頃から憧れた
北の大地でキタキツネに出会うこと

もうこれだけで此処に来た甲斐がある
と、興奮冷めやらずで
きゃーきゃー
はしゃぐ横で

キツネなんて、なんぼでも見よるがな
言うて、俺も釧路で初めて見た時は
さすがに写メったよなぁ

とキツネあるあるを話してくれました
どちらかと言うとキツネやクマより
シカが怖いそうで

ぶつかるとダメージは
車の方が大きいんだとか

恐るべし、蝦夷鹿でございます

気分を落ち着かせつつ
車は美瑛の町へ

もはや山の如しな美瑛の丘ですが
一面、ジャガイモ畑や小麦畑

織りなすコントラストと色使いが
本当に綺麗で
改めて
北海道はでっかいどうを
目の当たり

車の中では、この一年の出来事を
振り返りつつ

1番最初に話してくれたのは

俺もついに
おじいちゃんになったで

そう言ってはにかみつつ
とても嬉しそうで

きゃーおめでとう
今、生まれてくる子は
とっても貴重な子だよ
しかも宇宙から来てるはず

って思わず拍手

といつものスピ全開で
話してしまったけれど

そうかー凄い子なんやな

って笑ってくれました

聞けば長男さんに赤ちゃんが生まれたとか
何れにせよ、無事生まれてくれて良かった
喜ばしいことを教えてくれて
とても嬉しかったです

そして
とても嬉しい話とは裏腹に
その後の衝撃的な告白

お相手のお母様が亡くなられたと

しかも
去年の再会直後、トマムの駅で
サヨナラをして

私は札幌に向かい
お相手は担当する病院の
当直中に連絡が来たんだそう

その後、地元に帰り
お通夜、お葬式と
バタバタながらに済ませて
戻ってきたと言うのです

もう驚き過ぎて声も出ず

それこそ去年
お母様とかお元気なの？って
話題にしていたところで

妹に任せきりやけど
元気にしとるらしいで
顔は見てへんけどな

そう言ってた矢先の事で
本当にびっくりでした

珍しいことを口にしたものだと
我ながら思っていて
そう尋ねられたお相手も
やや驚きつつ応えてくれていて

これもある意味
直感というか
お知らせを受け取れていたのかなと
そう感じました

そして何より
訃報のタイミングが
旅を終えてからだったこと

この計らいは
少なからず私にとって
あの愛おしい時間が
与えられたものであったと
思えてならず
感謝でしかありませんでした

お孫さんは3月に生まれたので
お母様はひ孫誕生を見届けて
旅立たれたとのこと

ならばやはり
生まれるべくして
生まれた子
なのですね

命の継承を垣間見させて頂けたこと
とても有り難く受け取っています

そして何より
お相手の遺伝子が紡がれていることに
何故かとても嬉しさと
安堵感を感じるのです

本来なら一周忌の法要のはず
されど

いやーもうええやろ？
俺が出なくても

お母様もさぞや大変だったでしょう
我が道をひたすら突き進む息子
どんな思いを持っていらしたんでしょうか

とは言え
辛い、悲しい、は決して
表に出さないお相手

歳を重ねたとは言え
胸中、察するに余りある

天邪鬼は今日も健在でした

車は一路、山へ向かっており

本日のお宿は
旭岳の麓にあるホテル

更に胸の鼓動は
高鳴るばかりです

ツインレイ⁈彼との再会 2024夏 ③