こんにちは、Masterです(*´ω`)┛
今回も、いのちの科学に関連する話題を取り上げました。
この記事は5分で読めます(*'ω'*)
不条理が生み出した、慈悲のこころ![ニコニコ](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/002.png)
日々生活していると、様々なニュースを目にしたり、耳にしたりします。
不条理だとか、悲惨だなと感じる出来事や、逆に琴線に触れるような感動的な出来事。
戦争や事件事故などの報道が多い中で、ふと思い出したニュースがありました。
以前、師匠である河内晢先生から教えていただいた、ある出来事。
それは、オウム真理教が引き起こした、「地下鉄サリン事件」の裁判についての話でした。
「ある遺族の言葉」
1995年3月20日、東京で世間を震撼させた「地下鉄サリン事件」がありました。
警察はオウム真理教に対する強制捜査を実施して、40名近い信者が逮捕されました。
化学兵器であるサリンを地下鉄内に撒いた実行犯たちに次々に死刑判決が求刑されていきました。
そんな中で、サリンを作り出した土谷正美は、一切の問いかけにも応じず、「黙秘」を続けていました。
ある日、事件の遺族が証人として呼ばれ、当時21歳の娘を亡くした母親が
法廷に入ってきました。
裁判長の前にある証言台に立ち、母親はゆっくりと重い口を開いて、元気だった娘が事件に巻き込まれ、意識不明の重体になり、亡くなる直前に母親の問いかけに静かに涙を流して反応したことを話しました。
「被告人に何か言いたいことはありますか?」
検察官の問いかけに、母親は「はい」と返事をしてから、被告人席に座っている土谷被告に向かって、涙を拭いながら、静かに言葉を投げかけました。
「土谷被告に聞いていただきたいことがあります。聞いてください、お願いします」
母親は土谷被告に一礼した後、言葉を続けました。
「娘を失った私も辛いですが・・事件を起こしたあなたのご両親の方が、もっと辛い思いをしているのではないかと思います。・・だから自分を育ててくれたご両親のことを思い出して、黙秘をすることはやめてください」
もう一度、土谷被告に向かって深々と一礼した遺族の母親。
そこには、他の遺族のように厳罰を望んだり、憎しみをぶつける様子も皆無でした。
その姿に土谷被告も黙秘を続けることを止め、その後は罪を自白し、態度を改めたとのことでした。
憎しみの向こうにあるもの
人は愛する者を理不尽な暴力等で失った時、その原因を作り出した相手を呪いがちです。
犯罪等の事件、予測のつかない事故など、やり場のない怒りや憎しみ、悲しみを相手にぶつけることは、仕方のないことです。
ただ、自分自身の感情を相手に重ねた時、憎しみの対象である相手にも「辛い思いをしている存在がいる」と感じ、その領域に思いをかけられるか?
これが、なかなか難しいです。
当事者にしかわからない領域です。
ただ、自分自身の感情以上に「感じ取れる、想いを重ねる」という姿勢、生き方は、人の琴線に触れるんだと実感します。
そこには、全てのいのちが成長していく普遍絶対の愛が存在するからです。
いのちは全て一体であり、いのちに加害者も被害者もないのです。
様々な出来事には、必ず「いのちの流れ」があり、肉体ではなく魂の成長につながる、果てしない可能性を秘めたロマンがあるのです。
【Master】
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