今年も終わるしモチロンの話でもしようぜ | 赤いてるてる坊主

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ウルトラマンと円盤生物を愛するブニョグ

年末はモチロンの季節です

2015年の締めくくりにモチロンの話でもしようぜ






うす怪獣 モチロン

身長:58m
体重:4万t
出身地:月
(演)河合徹
(声)渡辺猛

ウルトラマンタロウ
第39話『ウルトラ父子餅つき大作戦!』
脚本:石堂淑朗
監督:山際永三
特殊技術:山本正孝





■キャラクター性


モチロンの何が素晴らしいかって

餅を腹いっぱい食うため月から地球へやってきた怪獣

この馬鹿らしさだけでも最高なのに

見た目はうす
ウスロンではなくモチロン


デザインとネーミングセンスも常軌を逸している。






こんなやつなので当然キャラも濃い。
というか怪獣のくせに普通に人語を喋りまくる。

「新潟の米はうめえってからよ」
「そうか、おめえがタロウか。おれは前々からおめえと力比べしたいと思っていたぞ」
「何しろ俺は年中餅ばっか食ってっから力持ちなんだ」


この調子である。脚本の石堂節全開ですなw



いい加減な飛行船にぶら下がって移動する




テーマ曲として使用された独特な流用曲もモチロンのキャラ作りに一躍買っていると言えます。
うっかり聴いてしまうと耳に残って離れなくなるよ。








■出生の秘密


モチロンを連れ戻しにやって来た南夕子が語るモチロン誕生秘話




それは人間が月のクレーターを見て
「うさぎが餅をついている」
と信じる気持ちが届き、長い年月を経て誕生したというものでした。
月の怪獣であるモチロンだが半分は地球の怪獣でもある。

あの馬鹿らしいキャラの裏にはこんなロマンチックでお伽話的な設定が隠れていたのです。
モチロンは時代を先取りしたギャップ萌えキャラだった(?)

ここで月のクレーターを月の海としているのもお伽話感があります。




ああ愛しいよモチロン…




モチロンから話は逸れますが、今回ゲスト出演した夕子はウルトラマンAの時より随分明るい印象を受けます。

脚本の石堂さんと山際監督は『さようなら夕子よ、月の妹よ』も担当されていました。
Aとタロウの番組カラーによる違いもあるだろうけれど、夕子が元気に暮らしている様子を伺えるよう明るい夕子を描いたのかなと想像もできます。






■タロウ怪獣の進展


光太郎はタロウに変身、モチロンを懲らしめようとする。


長い脚をアピールするかのように四股を踏むタロウさん



そこへウルトラの父が登場、モチロンに「食った分の餅を返せ」と説教を始めた結果

餅を食うためやって来た臼怪獣が餅つきの臼に



巨大化して餅つきを手伝う夕子さん
A時代よりノリが良くなった


モチだけでなくオチまでついたモチロンはウルトラの父と夕子に運ばれて月へ帰って行きましたとさ。







モチロンがやったことまとめ↓


・喋る
・地球を滅ぼすことが目的ではない
・倒されない


タロウ怪獣はライブキング、エンマーゴ、オカリヤンなど個性的な連中を既に何体も輩出していましたが、モチロンは更に一歩も二歩も進んだ存在と言えます。

モチロンがやったことはモットクレロン、ベロン、オルフィ等にも受け継がれ「怪獣を倒さない物語」を多数生み出し、第4クールの大きな特徴となりました。

その全てが成功作とは言えないにしても、タロウという作品から溢れる優しいイメージを決定付けたのは確かでしょう。そんなタロウ第4クールが大好きです。

モチロンはウルトラマンタロウを語る上で外せない重要な怪獣と言えます。



ふー、モチロンの話をしたら年末の疲れが少し癒された♡
みんなモチロンをもっと好きになってね!
















それでは皆さん、よいお年を