☆スポーツシーンの中でも、膝の痛みはなかなか鑑別診断も難しく、ドクターも我々も非常に判断に困る症状といえます。今回はその中でも下記2症例を挙げて、普段問題ないのにスポーツでのみ痛みがでる症状をズバリ診ていきましょう!
患者様にも治療家の方々にも参考になれば幸いです。
①サッカー部所属、16歳男性(高校2年生)
「サッカーをしていて徐々に膝内側に痛みが出ました。歩いても痛くありませんが、シュートや膝の屈曲で痛みが出ます。」
②プロロードレーサー、26歳男性
「自転車のレース後に膝の内側に痛みがでてしまい、歩行では問題ありませんが、今は自転車を漕ぐと痛みと違和感があり、乗ることができません。」
①まずは先の高校サッカー部選手について
彼はポジションがFW
身長は172センチ程度、体重は68キロほど
上背はないもののいまの段階では
可も不可もない体型といえます。
今年の1月初旬にふいに左膝に違和感を覚え
その後トレーナーに
テーピングをしてもらいながら
プレーを続けてきましたが、
2月半ばにはインステップキックでの痛みが強くなり、フルで練習参加が出来ない状態になってしまいました。
近隣のクリニックにも通いましたが
なかなか原因が判断できないため
Jリーグトップチームの専属ドクターにも
診断を仰ぎました
MRIやX-rayは多少の骨浮腫を確認するも
問題はなく、原因不明とのこと
もし心配であれば膝の専門医の受診を、と
勧められたようです
今回彼は少し遠い地域からの来院予定だったので、まずは写メを送ってもらいましたが、それでおおよそ特定できました。
思った通り、当院受診時に腫脹や視診上に明らかな異常は確認できませんし、歩行等での痛みもありません。しかし、膝関節屈曲時の疼痛は強く、スポーツ中の疼痛は想像できるものでした。
いずれにせよ、治すために大切なことは疼痛の場所と原因を明らかにすることです。
このケースでは、痛みは膝内側縁に、膝関節屈曲時と運動時に出現します。
膝内側には側副靭帯や半月板、大腿四頭筋(特に内側広筋)などが付着、または介在しています。
しかし上記にもあったように
整形外科での精密検査で
骨、半月板、筋の挫滅や炎症は
否定されています。
ヒントになるのは2つ
一つは立位と仰臥位のスクリーニング
もう一つは自動運動と他動運動です
ズバリ!結果として現在起こっているのは
側副靭帯の軽い炎症
そして股関節周囲筋の異常
原因がわかれば簡単です
15分ほどの治療で痛みが消えました
あとは経過観察としましたが
もう翌日から復帰となりました
現在疼痛は発生していません。
②次はプロロードレーサー
彼の身長は176センチ程度、体重は62キロほど
長身のやせ形といった感じ
しかし、プロロード選手としては
いたって普通の体格です。
受傷したのは3ヶ月前
どうやらクリートと呼ばれるペダルに固定する器具の装着位置がズレていたことが原因のようですが、レース後に膝周囲の疼痛が強く歩行もままならない状態となってしまいました。
当初からドクターに
精密検査、診断、治療を受け
歩行時の疼痛は消え
日常的に困ることは減り
だいぶ回復したようですが
どうしても自転車に乗ると痛みや違和感が取れず、ドクターも理由がわからず
復帰が出来ない状態でした
当院受診時は、ほとんどの動きで疼痛はなく、圧痛も内側上縁に若干ある程度、しかし、軽度の脂肪体炎を起こして膝全体には腫れがあり、過伸展時に違和感を訴えていました。
毎度のことですが、治すために一番大切なことは疼痛の正確な場所と原因を特定することです。
ヒントになるのは、
立位と仰臥位のスクリーニングと
歩行動作、そして競技時動作の分析です
ただし、彼にはまず今一度
当院が信頼するスーパードクターの
精密検査を受けてもらいました。
なぜなら、疼痛部の炎症の度合いを
視覚的に本人に自覚してもらうためと
疼痛の場所や原因を視覚的に特定し、
なかなか治らなかったという
不安感をとることが大切だからです
今回のケースでは、治るために
この過程が非常に大切なものでした。
ズバリ!そうして導き出した
今回の疼痛、違和感を引き起こす
一番の原因は
大殿筋の筋出力低下と
それに伴う外側広筋の軽度筋萎縮でした
原因がわかれば簡単です。
まずは、現在の身体のバランスを一度リセットする施術を行い、動きを修正するために下がった筋出力を上げる特殊な電気治療とキネシオテーピングを行いました。
そして、それを維持して、さらにパフォーマンスをアップして復帰できるよう筋トレを指示しました。
それから2週間
疼痛や違和感はありません。
よって彼はレースに復帰しました。
いかがでしたか?
上記2症例ともに全く痛みの原因は違うのに
現れる症状は同じようなものでした。
もちろん、原因が違えば
アプローチ方法も違います
ただ一つ言えるのは、
原因がわかれば
治らない怪我など無い
ということです。
なかなか治らない、
今のままで本当にいいのか、
原因を知りたい、
治したい、という皆様
是非一度ご相談ください!
ダイチメディカルスポーツセンター
矢板大地鍼灸整骨院
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