Just The Way I Am
Amebaでブログを始めよう!

小説 母

               ②

 母が倒れていた。

  トイレのドアを開けて、ぼくが目にしたのは確かに母だった。
 けれどそれは、いつもの母ではなかった。

  1階のトイレは洋式になっており、その前に手洗いの洗面台が
 ある。母は便座に腰掛けたまま、頭を洗面台にもたれかかるように
 前のめりになって、そこにいた。

  そして、トイレの床には大量の血が流れている。後から思い出す
 と、もう用は足した後だったのだろう。母の着衣に乱れはなかった。
 あるいはこれから用を足す前だったのかもしれない。
  
  『お母さん!!!!!!!!!!』

  何回ぼくはこの言葉を発しただろう。

   すぐに庭にいる父に声を掛ける。

  『お父さんっ!!!お母さんが!お母さんが・・・』

  後はもう言葉にならない。ぼくの叫び声で異変を察した父が
 とんできた。そして、父もぼくと同じ光景を目にすることになる。


   『うわああああっ!!お母さんっ!お母さんっ!』

  ぼくと同じで、後はそれ以上の言葉など出ない。

   意識のない母を抱きかかえた父とぼくは、母を仰向けに廊下に
  横たえた。
    
   『お母さん!お母さん!』

   2人でそう叫びながら、いったい何をどうすればいいのか立ち
  すくんでいた。しかし、いつまでも叫んでいるわけにはいかない。
   ぼくは母の口元に手を当てた。

   息をしていない。

   『お父さん!お母さん、息してへんで!』

   父にそう告げるが、あまりの動転でなんの返事もない。
  そうしながら、ぼくは4年前の出来事を思い出していた・・・

小説 母

 拙い小説を書いていきたいと思います。     
           一章              
            ①  

 平成9年4月24日。 
 自分の人生の中で、誕生日についで忘れられない日。 まさかこの日がこんなにも早く訪れるなんて思いもしなかった。   
 7年前の出来事なので細かい記憶はあいまいな部分も多々あるが 覚えている限り書き綴っていこう。  

 日曜日の午後。これは確かだ。

 『お母さん~。お母さん~。』 
 何の用事で母を探していたのか覚えていないが、ぼくは2階の自分の 部屋から1階の居間へ降りていった。  
  『お母さん~。あれっ?どっか行ったんかなあ・・・?』
 買い物にでも行ったのだろうか。2階のベランダにいなかったし 居間にもいない。残るはトイレに入っている可能性しかない。 
 ぼくはトイレのドアをノックした。
  
  コンコン。 
 『お母さん~。入っとん?』
  返事なし。 
  コンコン。 
 『お母さん~。おるの?』  
  返事なし。  

 ぼくはドアを少し回してみることにした。しかし、鍵が掛かっていて開かない。 
 『ん~?何でやろ?』 
 ドアをノックしても返事なし。でも鍵が掛かっている。中に母がいるとして、返事がないのはどうしてだろう?
 
 ぼくの家のトイレはたまにドアの調子がおかしくなり、用を済ませてドアを閉めると勝手に鍵が掛かってしまうことがこれまで何度かあった。だからてっきりこの日もそうかと思い、ぼくはドライバーを探した。
 なぜドライバーなのかというと、ドアのノブに差し込んで開けるためだ。少しコツがいるが、これまでにも同じことがあったので、ものの数秒で開けることが出来る。
 ドライバーは庭の倉庫の大工道具入れにあるので、ぼくは庭へ出ることにした。 

 すると、庭には父がおり、何か作業をしていた。ぼくはドライバーを探しながら、父に声をかける。 

 『お母さん見いへんかった?買い物に行ったんかなあ?』
 
 『いいや、自転車あるし、知らんで。トイレは?』

 『鍵が掛かって開かへんねん。呼んでも返事ないからドライバーで開けてみるわ。』  

 ドライバーを道具箱から取り出したぼくはトイレへ向かった。


 ドアを開けてぼくが目にした光景は、この先ぼくが死ぬまで忘れることはないだろう。その残像はいまでも目を閉じれば鮮明によみがえる・・・

ドクターショッピング

 京都にあるアトピー治療で有名な病院へ。
 そこは入院も出来、理療方針としては漢方、ステロイド、絶食療法など多岐にわたる。ぼくは未だにステロイドを使わないで治したいと思っている。ま、それはいいとして、今回言いたいのは、いかに医者の第一印象が大事かという点である。

 基本的にぼくは疑い深い性格である。特に初対面では相手の一挙手一投足に敏感に反応してしまう。
 で、そこの医者である。

 病院の雰囲気はなかなか良くて、初診の受付を済ました後、カウンセリングという形で、それまでの病歴などを話す時間があった。それをするのは看護師であったが、じっくり話をきいてもらえたのでなかなか安心できた。

 待合室もテレビが備え付けてあり、椅子も十分確保されている。廊下の壁にはアトピーに関する病院のお知らせなどが貼ってあり、待っている間、目を通したりしていた。


 20分ほど待った後、いよいよ診察。

 初老の穏やかな風貌の医師・・・というのが第一印象。
 そして、アトピーの診察になる。

 「あ~ダメだ・・・」

 心の中ですぐにそう思ってしまった。なぜか?
 まず、敬語を使わない。「○○はどう?」とか「○○は?」とかいう風に
語尾に「です、ます」がない。上から見下ろされた感じがした。マイナスポイント。

 プロトピックの説明に入る。使ったことのある人なら分かると思うが、この薬の最大の短所は、塗った後の刺激感。身体がカーッと火照って、シャワーなんか浴びると焼けるような痛みがある。皆、我慢して使っているのが実情だ。

 そんな薬であるのにこの医師、それには一言も触れずじまい。逆に、プロトピックの安全性を説明するのだが、これがよくない。
 マウスの実験では発がん性がほとんど見られない、だから安全だ。など、医学用語を含め、延々と続く。
 よっぽど途中で遮ろうかと思ってしまった。「そんな説明はどーでもええねん。」
しかし、患者という立場上、そう言うわけにはいかない。仕方なく終わるまで待つ。


 そんなこんなで10分くらいで問診、触診が終了。そしてその後発せられた一言でぼくは完全にこの医師への信頼を失った。

 「で、いつ入院する?」

 アホか。初診でいきなり聞くことか?その高飛車な物言いにぼくはすっかり冷めてしまい、そそくさと病院を後にした。もちろん薬などもらわずに。


 アトピー患者だからというわけではないが、ぼくは病気を診てもらうにあたり、何を重視するかといえば、医師との人間関係を第一におく。だから今回のような失礼きわまる医師の下で治療を受けようとは思わない。治るものも治らない気がするからだ。


 ああ、またぼくのドクターショッピングは続く・・・

NHK杯 フィギュア

 ‘女王’荒川静香が貫禄の優勝を飾ったが、僕はフリーの演技が全て終了し、2位の安藤美姫と2人でインタビューに答えた時の両者の表情の違いに「なるほど~」と思った。

 ショートプログラムでは完璧な演技を見せた荒川。2位に大差をつけて臨んだこの日のフリー演技。しかし、1度尻餅をついてしまい、本人としては納得のいかない内容だったに違いない。
 結局、ショートプログラムの点数に守られた形で優勝。そして、その思いはインタビューでも、彼女自身の口から飛び出した。

 「ショートに守られました。」

 2位の安藤。この日のフリー演技は最年少16歳とは思えないほど堂々とした内容で、ほぼ完璧に近い、素晴らしい出来だった。
 インタビューでの笑顔は、荒川のこわばった顔とは対照的。「やりきった」という安堵感がうかがえる笑顔であった。

 優勝しても素直に喜べない、2位でも笑顔。

 勝負の世界のスポーツ界であるが、1位になったから喜ぶ・・・という単純なものではない。それをはっきりと示したのが、この日の2人のインタビューであった。


 それにしても、女子のスケート選手はいつからこんなにきれい、かわいい選手が登場するようになったのだろう。かつて伊藤みどりが日本のエースだった時代から比べると、隔世の感がある。
 大根足で、背が低い日本人選手の体型は、芸術点でポイントを得るスケートの世界では大きなハンデだった。
 それから数十年。
 この日のリングに立った、荒川・安藤・恩田の3人は、体型もルックスも外国人選手となんら遜色がない。

 僕は個人的には安藤美姫選手のファン。だって、かわいいんだもん!まだ16歳。女子では世界初の4回転ジャンプを成功させた。まだまだ伸びる可能性を秘めている。
 2年後の冬季オリンピック。
 ‘女王’安藤が登場するかもしれない・・・

媚芸

 「エンタの神様」や「笑いの金メダル」、他にもバラエティー番組でお笑い芸人を目にしない日はないほどのお笑いブームである。

 それこそ数え切れない芸人が溢れているが、同じスタンスを持ちながら芸風が違うだけでこうも簡単に人気が出るものなのかと、驚いている。

 彼らに共通しているのは「媚芸」。
 いわゆる「あるあるネタ」で、観ているものの「あ~、いるいる。そうだよねえ~。」という共感を勝ち取るのだ。

 その際たるものが「テツandトモ」。「媚芸」の元祖とも言える彼らはその奇妙な動きとともに一躍時の人となる。しかし、時代の移り変わりは激しい。いま、彼らの芸を見ても正直「まだ、やってるの?」としか感じない。

 次に登場したのが、だいたひかる。女性のピン芸人ということで注目を集めた彼女は、独特のキャラクターも相まってブレイク。しかし、やってることは「媚芸」。「わたしだけ?」のフレーズから繰り出すネタは、毒舌がプラスされ、見ているものの共感をくすぐる。

 その対極、男版毒舌漫談として登場したのが、長井秀和である。「間違いない!」のフレースで彼もまた大ブレイク。しかししかし、やはりやってることは「媚芸」。だいたと違い、社会を風刺するネタをやるところに頭の良さを感じる。

 そして、最近登場した「ギター侍」こと波田陽区。その風変わりな容貌と「言うじゃな~い」「○○斬りっ!」「残念っ!」のフレーズで、徐々にブレイク。彼もまた「媚芸」をフル活用し、ネタの題材はもっぱら有名人に限られる。

 
 こうしてみると、同じ「媚芸」でありながら、アレンジを変えるだけでこんなにバラエティに富んだ芸風が生まれるんだなあと、感心してしまう。

 正直、同じネタでも構わないのだ。だいたのネタを長井がやっても、彼風にアレンジすればそれでお客は笑うだろうし、長井のネタを波田陽区がやっても同じことになる。

 でもなあ・・・僕は「媚芸」には飽きた。もう「あるあるネタ」はうんざりだ。所詮「媚芸」は他人をいじってナンボのもの。自ら想像したオリジナルネタで勝負する、「本当の」媚びない芸を見たい。

歌番組の裏側

 この前の「Mステーション」を見ていたときに思ったことをひとつ。

 その日は特番で「冬に聴きたい歌、BEST100」。
スタジオゲストはKink Kids、中島美嘉、Dreams Come Trueの3組。100位からカウントダウンしていき、いよいよベスト3の発表~!

 第3位 白い恋人たち   サザンオールスターズ
 第2位 クリスマス・イブ  山下達郎

 そして・・・・

 第1位 Winter Song     Dreams Come True


1位が発表されると、スタジオにいた吉田美和が叫んでいた
「え~っ!ホントですかあ!え~っ!ホントに~?」
 もうそれはそれはうるさいくらいに連呼している。

 その時僕は思ったね。 

 おまえ何年ミュージシャンやってんだよ。スタジオに呼ばれたから1位なんだよ。山達の「クリスマス・イブ」が1位に決まってんだろが!

 前から吉田美和の歌番での態度は気に入らなかったが、この日もやはり鼻についてしょうがなかった。こんなことでムカついてる大人気ない自分に自己嫌悪感を覚えながら。

敗れざる者たち

 沢木耕太郎の作品。スポーツ選手+一頭の馬が主人公の、短編ドキュメント集。時代設定が今から30年以上も前の話だが、そこに登場する人物の心の動きは時代がたっても少しも色あせない。
 それは沢木の筆力のなせる技である。

 勝負・実力のスポーツの世界。そこには勝者と敗者が存在する。けれど、そんな簡単なものさしでは測れないドラマがある。

 「敗れざる~」に登場する人物はかつて「栄光」という勝ちを体験しながらも、いつしか「挫折」「敗北」へと転がり落ちていく。

 僕が感じた彼らに共通するものは「優しさ」だ。作品の中でも沢木が度々指摘するように、スポーツ選手としては「優しすぎる」心が彼らを追い込んでいってしまう。
 それはカシアス内藤しかり、円谷幸吉しかり。特に円谷の自殺にいたるドキュメントは、心が締め付けられるほどに切なく悲しい物語だった。

 スポーツ界で華々しく活躍する選手はほんの一握りに過ぎない。残りは名前さえ語られることなく去っていく。
 
 この作品を読んだ後で、スポーツ界を見ると、そこに生きている選手達への眼差しがこれまでとは違ったものになるだろう。
 光の当たる表舞台。それとは正反対の裏の世界を垣間見たくなる。

トリビアのネタ

 帯にはこう書かれている。 

「そんなこと聞くなよ」そう言われたくないトホホなあなたのための雑学満載!

 「トリビアの泉」のように「日常では何の役にも立たない知識」への質問が数多く載っており、思わず笑ってしまう。そして「へぇ~」とつぶやいてみる。
 そんなバカバカしい質問をいくつか紹介しよう。

 ・歯医者が虫歯になったら、やっぱり自分で治そうとするのか?
 ・インドの赤ちゃんの離乳食は、やっぱりカレー味なのか?
 ・下剤と下痢止め、一緒に飲んだら効果のほどはどうなのか?

 などなど、誰でも一度は疑問に思ったけれど、正確な答えを知らない、そんな質問のオンパレードである。

 この中の質問で、「あれっ?これってトリビアでやってなかった?」というのがいくつかあった。さては投稿者、この本のネタをパクったな・・・

 ・遅刻できない始発電車の運転手、思わず寝坊してしまうことはないのか?

 という質問。トリビアでは、仮眠室のベッドに仕掛けられた風船のような装置が膨らみ、強制的に目覚ましさせる・・・と紹介されていた。


 ・自動車には運転免許、では戦車を動かすには戦車の免許がいるのか?

 トリビアでは、陸上自衛隊での戦車の教習所を紹介していた。


 ・フルマラソンの途中でもよおしたら、漏れるまで我慢するのか?

 トリビアでは、日本のレースで外国人選手が、途中でう○こをしながらもトップでゴールをしたと紹介していた。


 なるほど、あのネタはこの本からパクられてたのか!だったら自分も1つ、何かパクって投稿してみよう・・・なーんて思ってしまいました。
 

ゴキブリのお話

 この世でもっとも恐ろしい生き物。

 僕にとってゴキブリがそれにあたる。これは僕が小学校の時に体験した世にも恐ろしい物語である・・・

 小学校2、3年生の時のお話。道路を挟んで真向かいの家に住む2つ年下の幼なじみの誕生会。友人や家族を含め10人くらいの人がその子の誕生日を祝っていた。
 プレゼント交換も終わり、さて、そろそろケーキでも食べようか、ということになった。僕は飲み物を入れるのを手伝おうと、友達数人と台所へ向かった。

 飲み物はカルピス。リビングでは誕生日を祝うみんなの明るい声が聞こえてくる。さあ、早く用意してケーキを食べよう。
 グラスにカルピスの「原液」を入れていく。1つめ、2つめ、3つめ・・・
 次々にグラスへ注いでいく。

 いよいよ残り1つ。カルピスの瓶を逆さにしながら注いでいくと、なかなか出てこない。「あれっ?もう残り少ないのかなあ?」
 そう思った僕は、瓶を持ったまましばらくそのままにしていた。すると・・・

 白い液体に混じり、なにやら「黒い物体」が一緒にグラスの中へ。

 「ん?なんだろう?」

 不思議に思ってグラスの中を覗き込むとそこには・・・

 「うわあああああ!!!」

 そう。カルピスに漬かったゴキブリがいたのであった。

 叫び声を聞きつけた友達が何事かと駆け寄ってくる。そしてそのグラスを見て凍りつく。

 楽しい誕生日会が一瞬にして悪夢へ。なんてね。
 
 幸いにも誰一人カルピスを飲んだものはいなかった。めでたしめでたし・・・


 ・・・・?

 いや、待てよ?今日は誰も飲まずにすんだけど、この瓶って、確か新品じゃなかったはず。ということは・・・

 よそう。だって僕はその家の住人じゃないもん。

 それからしばらく僕はカルピスが飲めなくなったのは言うまでもない・・・

出来レースかよ~

 やっぱり「楽天」かよ~・・・って感じだなあ。
 新規球団獲得を隠れ蓑にした「ITバトル」も終わってみれば出来レースだった。

 三木谷氏のバックグラウンドを考えれば、いくらライブドアが先に手を挙げていても、「楽天」が参入した時点で勝負は決まっていたんだろう。というか(邪推しまくりで言うと)

 楽天は球団名も監督もGMも何もかも決めてから参入した

のではないだろうか。

 経済界、野球界への「根回し」を完璧に終えてから。

 そうでないとあんなに自信満々な態度は取れないだろう。堀江氏のどこか虚勢を張った態度とは対照的な三木谷氏の顔は、これが「出来レース」であったと思えば納得できる。