本日9時より、標記の運営会議が豊田市職員会館で行われました。
出席者は稲垣、黒田、洲崎、蔵治の4名でした。
12月9日に作手の黒田さん宅にて行われた「山部会第1回の勉強会のための事前打ち合わせ会」を第1回運営会議とカウントしているため、今回を第2回としています。
主な議題は、3月13日に開催される第2階市民会議の対応についてでした。
市民部会の議題は事務局(豊橋河川事務所)から以下のように予定が示されています。
(1)第1回地域部会の開催報告
(2)グループ別討議の進め方について
(3)グループ別討議
①第1回地域部会の検討成果についての意見交換
②当面3ヶ年で取り組みたい課題についての意見交換
③当面の課題候補の見える化についての意見交換
(4)全体発表
第1回地域部会は、平日に行われ、山部会では、市民や市民団体の参加が少なく、行政が4分の3を占め、自己紹介と意見表明だけで、議論に至らずに終わりました。
この第1回地域部会の「まとめ」が、懇談会を請け負っているコンサルタント会社(建設技術研究所)から示されたのですが、そのまとめ方が、実際に参加していた我々の認識とはあまりにかけ離れていたことから、市民会議を前に集まって協議しようということで、今日の第2回運営会議を開くことになりました。
3月13日の第2回市民会議では、市民として、当面の課題を定めることが重要であり、それは「山村の再生」、「地域の産業の活性化」であることで合意しました。その中で、「伐った木を使う仕組みづくり」がテーマとして例示され、豊田市旭地区や恵那市中野方(矢作川流域外)ですでに始まっている「木の駅」が紹介されました。
3月13日に参加する市民や市民団体に「木の駅」を説明すると同時に、「木の駅」に集められる丸太等のエンドユーザーを流域単位のネットワークをつくることなどが提案されました。また、豊田、岡崎、安城、西尾などの下流の都市に拠点となる場所や情報が集約される窓口が必要であるという提案がされました。
一方で、産業の振興が行き過ぎると森林を過剰に破壊する恐れがあります。特に林道の過剰な開設は矢作川流域のように風化花崗岩で崩れやすい地質、地形の場合は要注意です。資源の利用、産業の振興と、生物多様性の保護や生態系サービスの維持の調和については、学識者も加わったタスクフォースを設け、「矢作川流域森林管理ビジョン」といったような「ガイドライン」を策定すべきではないかという提案もされました。
また、子供たちを山に連れて行けるようなプログラムについて、「子ども森の健康診断」など様々なアイディアが
出されました。矢作ダムと森林をセットで学習するプログラムなども提案されました。
このような議論を踏まえ、3月13日には山部会での合意形成を図るとともに、川部会や海部会の人たちにも働きかけ、一緒に行動できないか呼びかけていくべきだという意見も出ました。
このような運営会議を今後も開催することで、勉強会、市民部会、地域部会などが「時間の無駄」ではなく、有意義なものにしていくことが可能ではないかと思われました。事務局に「おんぶにだっこ」ではなく、自発的、自主的に会を運営していけるようになれば理想的な懇談会になると思われました。
(蔵治光一郎)