弁護士と時代の変化 | 福岡の弁護士 矢口耕太郎のブログ

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こんにちは!弁護士の矢口です!

緊急メールとFAXが福岡県弁護士会から届いたと思ったら
一昨日から何度もテレビのニュースで流れ、 
昨日の西日本新聞の三面記事には大きく載っていてびっくりしました。

ニュースの内容は
「福岡県弁護士会は10月25日、元九州弁護士会連合会理事長の島内正人弁護士が、成年後見監督人の立場を利用し、後見を受けていた県内の女性の財産約4400万円をだまし取り、使い込んだと発表した。弁護士会は同日、懲戒処分に向け調査を開始。」

というものでした。

島内弁護士は平成16年度の九弁連理事長も務めていて、弁護士会の綱紀委員もつとめている方でした。

内容をみると、完全に詐欺の事件です。

弁護士会の事情聴取に対しても、島内弁護士は事実関係を認めたということで「事務所経費や生活費に使ってしまった。理事長時代の業務が忙しく、仕事ができずに収入が減ったことから、お金に困っていた。申し訳ない」などと説明しているということでした。

去年からもう5件目です。
ここまで不祥事が続くと、本当に嫌気がさしてきます。

司法改革で弁護士の数が増えてきて
弁護士サイドからみると、これまでのように弁護士会からの法律相談の紹介だけでは収入が得られなくなってきました。

弁護士が収入を増やすために、「サービスの質を向上させよう!」という方向で考えるのはいいと思うのですが

弁護士という地位を利用して、犯罪に手を染めていくのは言語道断です。

以前は考えられなかったこういった報道が

「弁護士」という職業の
時代の変化を告げてきているのかもしれません。