今回の工事の目的は水はけが悪く、水たまりをどうにかしたいというものです。
下は着工前の写真ですが、画像の中央、舗装と土の境界部分が少し凹んでいて水たまりができています。その他の部分もかなり凸凹しています。
まず砕石を敷く前に地面の凸凹をなくし平らにします。
土木用語では凸凹のことを不陸というので、これは不陸整正という工種になります。見積りに不陸整正という項目がでてきたら是非思い出してください。
最終的には砕石を上に敷いてしまうので、隠れてしまう部分ですが、路床が平らになっていることが重要です。
砕石の下の地面に凸凹があると、表面上は平らに敷いた砕石でも厚みが違ってしまいます。厚みが違えば最終的な沈下量が変わってきてしまうので、路床や路盤は均一に仕上げるのが基本です。
不陸整正で地面の凸凹をなくし、ここで一度ローラーで転圧します。
そして、砕石を同じ厚みになるように、ユンボで敷き均します。今回の工事では砕石はM-30というものを使用しています。
ここで数字30の部分は砕石の大きさを、アルファベットMの部分は砕石の種類を表します。M-30ですと、粒度調整砕石で、最大粒径30mmという意味です。
M-30は一般的には道路のアスファルト舗装の上層路盤に使用する砕石です。普通の砕石よりちょっと値段は高いですが、同じ厚さであれば強度が大きいです。上層路盤て何だという話はまた別の機会にお話します。
砕石を敷均したら最後にローラーで転圧し、十分に締め固めて工事完了です。
今回は合わせて雨水排水の工事も行いました。これで水はけの問題は十分解消できたと思います。
茨城県結城市の土木建築 ㈱矢口工業
お問い合わせ、お見積りはこちらから