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ヤギーのブログ

気ままにEntryしてゆきます。

先日、三宅洋平が彼の仲間がやっているバーで昭恵夫人(安倍首相の奥さん)と会ったと報告するようなツイートが彼自身からあった。

三宅洋平のツイート

最初にこれを見たときに真っ先に思ったことが「あ、ガス抜きに利用されてるな」ということ。

以前のブログにも書いたが、既存の政治家は自分や自分達の仲間のためなら、ありとあらゆることをやってくる。すべて巧妙に計算した上で、タイミングを見計らって。

三宅洋平は政治に関わって日が浅い人間。3.11以降、政治に関心を持ち始めた僕も偉そうなことは言えないが、個人的なことで言わせてもらえば2011年の「原発」都民投票実施を求める直接請求運動から始まり、それ以降の3年半の間に多くの議員に会い、議会も傍聴し、市民活動を長年してきたような人たちとも多く知り合った。その現場(あまりこの言葉は好きじゃないけど)をある程度、地を這うように見てきた自分の肌感覚で指摘させてもらうと、今回の三宅洋平の行動はあまりに軽率であったと言わざるをえない。

大きな政党の議員やその関係者が表で見せる顔と裏で見せる顔のギャップは、今となってはビックリすることがないくらい当たり前のものであるという認識が僕の中である。

こういう経験が単純に三宅洋平の中に積もっていないのだと思う。

前回のブログで書いたように、三宅洋平は3年前の選挙に出て以降、目立ったような政治的な動きはしていなかった。そして、ほとんど何の準備もないまま今回の参議院選。もう一度偉そうに言うと「政治においての経験のなさ」が露呈されたということだと思う。

しかし、しかししかし。今回のことを持って「三宅洋平にがっかりした」「三宅洋平は自民に寝返ったぞ」「なぜ電話に出た安倍首相をもっと糾弾しなかったんだ」「山本太郎に申し訳が立たないと思わないのか」などという言葉をネットで多数見たが、待て待て、と。

そんな人たちに問いたい。今回の三宅洋平の選挙戦での演説をどれくらいの時間ちゃんと聞きましたか?と。

毎回、彼の応援に入っていた山本太郎の演説もちゃんと最初から最後まで聞きましたか?と。

それらを丁寧に聞いていた人なら分かるはず。

三宅洋平は、どのような立場の人ともきちんと対話がしたいと言っている。相手が右翼だろうが日本会議だろうが安倍首相だろうが。

また、彼の演説と山本太郎の演説はちゃんと聞くと、訴えている方向性が違うということがわかる。

山本太郎→今の為政者たちがどれだけ国民を騙し、見えない(見えづらい)ところで自分達に都合のいいことばかりしているか。それによって、事実上、我々のような普通の市民がどれだけ生活や命を犠牲にさせられているか。そんな悪をみんなで倒しに行くぞ!

三宅洋平→山本太郎が指摘していることを踏まえた上で、そんな彼ら(権力者)にもきっと事情があり生活があり思いがある。糾弾するだけではなく、そういった想像力を働かせた上で、同じテーブルについて話し合うことが何よりも大切。まず、そこから始めなければいけない。

すごーく簡単に言うとこんな感じ。

個人的には三宅洋平は「理想論」であると同時に「方法論」として、あえてこの論陣を張っているのだと想像している。ただ、現状に対する危機感と目的は一緒だから山本太郎と繋がれる。

この二人が組んで大丈夫か?!と思うくらい違っていた、と同時に、逆にこれくらい違いがある二人が同志としてお互いのことを認め合って戦っている姿が計らずとも「理想的なタッグ」になっていたとも見ていた。

話を戻す。それらをふまえると、今回の三宅洋平の昭恵夫人との会食は、彼が演説で言っていたことそのまま実行しているだけのこと。

ただ、それを昭恵夫人(もっと言えば安倍首相サイド)が三宅洋平の政治的な経験がなさすぎるがゆえの多くの純粋な部分、そして「方法論としての論陣」を逆に利用したのだと思う。

結果から言えば、安倍首相サイドからすると何も失っておらず、三宅サイドは面白いように支持者から非難の嵐を浴びているという状況を見ても、安倍首相サイドの完全勝利と言わざるをえないと思う。

ここまで考えるのって考えすぎ?

いやいや、もう一度言うが、政治家、特に権力の座に座り続けるような大きな政党の政治家や組織の人間は、ありとあらゆることを計算し、無慈悲に実行してくるもの。そして、現政権の自民党を影で大きく支えている組織の一つは、あの世界一の広告代理店である電通。

決して考えすぎではないと思っている。

しかし、三宅洋平自身も「自分の政治的な経験もまだまだこれから。みんなと一緒に学び、成長していきたい」と演説で言っていた。

ここが彼のいいところ。政治家に限らず、政治に関わっている人の多くが「知ったかぶり」をするのだが、彼はそれをしない。知らないことや入れ知恵程度で教わったことを「あたかも前から知っていました」という体では話さない誠実さがある。

実はここが一番大事だったりする。変にええカッコしいの日本人が多い中で。

今回の件が、まさに「みんなで学べるきっかけ」になったのではないかと思うし、致命的なミスでも何でもないと僕は思っている。

これを致命的なミスだとか、必要以上に非難するような人は、全体主義者と何が違うのか?と疑問を持ってしまう。

三宅洋平は神様でも聖人君子でもない。ホントに普通の若者。演説がやたらうまい、普通の若者。

いい意味でも悪い意味でも、今回の件でネットに嵐が吹き荒れるくらいの物議を醸した。それくらいの影響力・政治力をすでに持っていることを自覚して、三宅洋平には変にぶれることなく、かつ政治的に洗練されていってほしいというのが僕の意見。

長々と書いたけど(これでも言いたいことの半分くらい…)、僕なんかよりもよっぽどわかりやすく的確に今回の件で所感を書かれている想田和弘監督のFacebookでの投稿を紹介して終わりにします。

想田監督の投稿
2016年参議院選挙が終わった。

率直に言って、最後の最後で応援メッセージを送った三宅洋平が当選ラインにも浮かんでこなかったことが残念でならない。

もし僕の前回の投稿を見て、三宅洋平に票を投じられた方がいらっしゃったら、結果が出なかったことに関してお詫びを申し上げます。

しかし、三宅洋平を応援したこと、彼が演説で再三訴えていたこと、彼の理想とすることろ、個人的には今でもまったく間違いであったとは思っていない。

その中で敗因と思われること、何か違和感を感じる部分が幾つかある。

敗因については、前回僕が懸念してブログに書いたことがそのまま当てはまる気がする。なので、ここでちまちまと詳細を書くつもりはない。

ちょっと書いてみたいのが選挙戦〜投票日にかけての「違和感」について。

まず、偏向報道があったことは事実。新聞の情勢分析でも名前すら出てこず、泡沫候補扱い。投票日のTV特番でも、選挙フェスの様子がチラッと流されたが、彼が音楽に乗っている場面、歌を熱唱している場面などを流し、一番肝心な「演説で強く訴えていた部分」の映像が1秒も流されていなかった。ロン毛、ヒゲ、裸足でヒッピー感丸出しの世間知らず野郎という印象しか残さないような極めて恣意的な編集。

こういうことを既存の大手マスコミは本当にやってくる。

僕自身、ここ数年数々の選挙を見てきて、現場にも少なくない回数の足を運んできたが、無所属新人、組織なしであれだけ毎回聴衆を集めていた候補者を他に知らない。しかも、その多くが20代〜40代の若い世代というのも政治の街頭演説では完全に異例。

もちろん、いくら街頭に人を集めてもそれがすべて票に結びつくかと言われれば、疑わしいというのが選挙の常であることもここ数年で学んだ。しかし、その「一般論」を超える熱が現場にあったことも事実。

後は開票時の票の出方。なんでも開票から2時間半後の22時半で三宅洋平の得票数が0の区がいくつもあったとのこと。開票の仕方については公開されていないので、各自治体によって様々なところはあるだろうが、それにしてもこの時間帯で0というのはおかしくないか。

詳しくはこちらのブログにて

最終的には25万数千票という「それらしい数」に収まっているが、腑に落ちないところはある。

こんなことを言うと「負け惜しみ言いやがって」という人が出てくるのは百も承知。ただ、不正選挙は絶対にないと言い切る人に、2013年の参議院選挙で香川県高松市の選挙管理委員会の職員が不正を働いて3人逮捕されていることを伝えておきたい。

Wikipedia参照

実際に不正選挙は日本でも行われたことがある。

この辺りのところを、情緒的にならずに、冷静に追求するような姿勢が我々にもっと必要な気もしている。

と、言いたいことは尽きないわけだが、どのような事情があるにせよ精一杯の勇気を持って再度立候補し、多くの「政治無関心層」や「政治を諦めかけていた人たち」の琴線に触れる言葉を残し、僕自身にも勇気と希望を与えてくれた三宅洋平に感謝したい。

規模はまったく違うけど、僕自身も無所属、組織なしで地方議員選挙に立候補して負けを経験している。候補者としての孤独な日々がどれだけ辛いものであるかも分かるつもり。だから、今はとりあえず消耗しきった体と心を休めてほしい。

また、彼が活躍する日が必ず来ると僕は思っている。

三宅洋平の選挙戦以外のところでは、野党統一候補が一定数の議席を確保したこと、この人だけはという人が各選挙区で通ったこと、福島、沖縄、鹿児島という今の日本の要となる自治体で既得権に寄り添うものではない候補者が当選したことは喜ばしいこと。僕自身、野党統一の流れに否定的な立場ではまったくない。

でも、あえてもう一度言いたい。

既存の政治家「だけ」では絶対に日本は変わらない

さ、次は都知事選。。
久しぶりのブログ。思い返せば、昨年自分が立候補した選挙の投票日以来の更新。

あれ以来、様々な理由で政治に関わろうという気が薄れてしまった自分が久しぶりに揺り動かされている今回の参議院選挙について書いてみようと思います。

僕が投票権を持っている東京選挙区から立候補している三宅洋平。

彼を知ったのは2013年の参議院選挙の少し前だったと思う。三宅洋平は当時僕が応援していた山本太郎と一緒に少しずつ政治の表舞台に出てき始めていた。

彼と僕がほぼ同年代ということもあるが、マイクを持たせると本当にその辺の兄ちゃんが話すような口調で自分の思いを、政治や社会に対する憤りを、率直に分かりやすく話していく彼の「能力」にまずびっくりした。

それまでの政治家のような、どこか変にかしこまっていて、目の前の人ではない「何か」を常に気にしながら話すような姿勢とは対極にあるような彼の姿勢に目を奪われた。

そして2013年の参院選、彼は自ら立候補し、比例区の落選候補としては(自民党を含めたすべての候補者の中で)全国でナンバーワンの得票数を残した。そして毎週末の「選挙フェス」では、信じられないくらいの人を渋谷駅前に集めていた。

そして、前回の落選時に自ら「3年後にもう一度立候補します!」と威勢のいい言葉を残して、政治の表舞台から消えていった。

それからの3年間、彼の行動をすべて詳細に追ってきたわけではないが、彼がツイッターで割と頻繁に呟くので、大体の行動は見てきた。

その中身は…ツイッターの半分は三宅商店(彼が沖縄で開いているオーガニック素材の服や食材などを販売している店)の宣伝。後は、自分が出演する予定のライブの告知と政治に関することが半々くらい。

政治に的を絞って見た時に、正直この3年間の彼の動きはあまりに弱かったのではないかと思う。

実際に動いたことと言えば、自分の仲間が出ている地方議員選挙の応援、山本太郎絡みの割と大きめのイベントへの出演、そして、沖縄辺野古への米軍基地移設に反対する座り込みを数日間。表立ってはこれくらいか。

普段から次の自分の選挙のために汗をかき、色々な人に頭を下げ、近所を回り、町会の催し事や祭り、行政のイベントにせっせと顔を出している議員や次期候補者が多くいることを知っている自分にとって、こんなことで大丈夫なのかと思ってしまう。

また、三宅洋平は山本太郎ほど知名度がない。にもかかわらず、知名度が山本太郎クラスの人と同じ戦い方を今回もしてきた。それがどう出るか。

と、三宅洋平への批判の一部を書いたが、それでも僕が三宅洋平に期待している理由について続けて書きます。

1、どのような立場の人にとっても徹底的に分かりやすい言葉で現在の社会や政治の問題点を本質的に、しかも時折ユーモアを交えながら指摘できる能力。
2、自分や自分の周りにいる人たち「以外」の人々の幸福を地球規模で考えている視野の広さ。
3、自分のダメな部分や、力のない部分を正直に話す謙虚な姿勢。
4、自分への誹謗中傷に対して、きちんと正面から反論する姿勢。
5、得意分野である音楽を効果的に使用してアピールできる力。
6、いい意味で線が細いところ。
7、山本太郎と正面から組んで、多大なリスクを承知で本気で政治を変えるために挑もうとしている姿勢。
8、今回の参院選の演説時に自ら「俺は選挙の結果に関わらず、この先20年でも30年でも世の中を平和で住み良い世界にするために活動を続けていく」と宣言した覚悟。
9、山本太郎だけでは伝わらない層への訴えかけを広く実現できる広報力と人脈。
10、一般的に三宅洋平は左翼だと言われているが、いわゆる古いタイプの左翼(リベラル派)への批判をキッチリしており、それまでの右・左という単純なイデオロギーの考え方から一線を画しているところ。
11、一人一人意見や考え方が違うのは当たり前だという前提に立ち、その上でどう合意形成を図っていくかという民主主義の原点を彼自身がよく理解し、大切にしているところ。

などなど。挙げればきりがないほど、彼には世の中を変える高い可能性を秘めていると思っている。

時折彼の発言を「陰謀論」だとか「お花畑」だとか誹謗中傷する発言を主にネット上で見るが、具体的にどの部分が陰謀論でお花畑なのか、明確に指摘している「それ以上の」発言を見たことがない。

あるなら、その具体性を持って彼にぶつけてみればいい。彼自身もそれを望んでいる。

今の自民・公明を中心とした保守系の議員のように、都合が悪い質問には答えないというような情けない姿勢ではないはず。

いろいろ書いてきたが、これが現時点での僕が三宅洋平に思うところ。

今の日本には彼のような新しいタイプの政治家が必要だと思っています。

今回の参院選では野党共闘が進んでいますが、素人の僕自身が2011年〜2015年の3年半の間、色々なタイプの政治家や候補者を見てきた、実際に話してきた経験から一つだけ確実なことが言えます。

「既存の政治家だけでは絶対に日本は変わらない」

僕の考えに賛同してくださる都民の方、明日の投票日は三宅洋平に一票を投じてください。

有名大学を出て就職しても1年も持たずにやめ、パチンコ依存症になった時期があり、同じバンドのメンバーが大麻で逮捕され、自身も離婚した経験を持つ、まったく完璧ではない、でも誰よりも正直に語る彼のような「普通の若者」を国会に送り込みましょう。

最後に、どの候補よりもダントツの58万回の再生回数を誇る、選挙戦2日目となる高円寺での彼の街頭演説の動画を貼っつけて終わりにします。