胸鎖乳突筋2 頸部の筋 頸部の筋の役割は、頭部と体幹をつなぐことと頭部全体を必要な方向に向けることである。そのため、脊柱頸部は可動性が大きい。特に環椎後頭関節と環軸関節は可動範囲が大きい。この動きに関係するのは固有背筋、椎前筋群、斜角筋、胸鎖乳突筋である。 頸部前面には舌骨筋群と広頸筋がある。 (1)胸鎖乳突筋 起始が胸骨柄前面と鎖骨の胸骨端、停止が側頭骨乳様突起。 神経支配は副神経。 作用は左右同時に働くと頭部を前屈。片側のみ働くと頭部と側屈し回旋する。