毎日、大変な暑さですね。

そんな中で今、甲子園の出場校を決めるべく、日本各地で県大会が行われています。

 

私自身は女子高の出身なので、母校が甲子園に出ることは永遠にありませんが、毎年、密かに期待を寄せている学校があります。中国地方において【古豪】と呼ばれる学校で、「全国学校別優勝回数ランキング(夏)」では、今のところ2位をキープしています。

 

今年の春のセンバツでは8強入りを果たしたものの、先日の県大会で惜敗しました。その負け方が、なんともその学校らしく、感慨深いものがありました。

 

スコアは9回表の時点で「0―0」の膠着状態。

9回裏に相手校に1点を入れられ、「1―0」。

わずか1点差で負けました。

 

かつて、甲子園で優勝まで勝ち上がっていった際に、当時の主将がインタビューで言った言葉を思い出しました。

「僕らに大量得点はいらない。1点でいい。1点差でも勝ちは勝ちですから」。

 

今思えば、これが、この学校の勝ち方の美学だったのでしょう。

 

美学といえば、「勝ったときには、負けた者の心情を思いやり、相手校(敵)の前ではしゃいではならない」という、この学校独自のマナーもあります。したがって選手たちの喜びの動作は控えめです。

 

もう一つ、私が知っている決まりがあります。

「たとえ負けても、甲子園の土を持って帰ってはならない」。

これにも、それなりの理由があります。

「甲子園は自分たちの庭だから」という矜持です。

かつて男子校だった名残でしょうか。武士道精神の香りがします。

 

練習も独特で、優勝常連校だった時代には、精神の鍛練のために【真剣刃渡り】を行っていました。

 

これは合気道の手法を取り入れた練習で、長い精神統一の時間を設け、その後に、2本の真剣の上を歩くのだそうです。選手の両脇は他者によって支えられているのですが、素足で抜き身の日本刀の上を歩くとは!?

 

まだ幼さの面影を残した高校生が、よくこの刃渡りに耐えたものです。彼らの精神の強靭さに驚きを禁じえません。

 

時代の趨勢により、今では昔話となってしまった【真剣刃渡り】。

これもまた武士道精神にのっとった精神性の高さを思わせます。

 

世の中にスピリチュアルな情報が浸透するようになって久しいですが、それによって私たちの精神性は上がっているのでしょうか?

 

彼らのような鍛練を積んだ者、一途に練習に励んだ者、そういった者の上に、天は奇跡を起こすのかもしれません。「奇跡的に奇跡は起きない」と言われる所以です。

 

また自分を信じることも、とても大事です。

その前に、自分を信じることができるくらい目標に向かって打ち込む。その先にこそ、「奇跡的なこと」が起きるのではないかと、不惑(40歳)を迎えたあたりで、遅まきながら私も思うようになりました。祈りが天に届くと申しましょうか。

 

さて、今回の写真はマツバギクです。

その花言葉は、【忍耐・心広い愛情・勲功】。

人間として、少しでもマツバギクの花言葉に近づきたいものだと思います。【勲功】は別として、せめて前の2つ、【忍耐・心広い愛情】。これらには憧憬に近いものを感じます。