ピアニスト古瀬安子のブログ
『マタイ受難曲』の公演がおわった
早くも翌週から『第九』の練習が開始。
相変わらず忙しい東響コーラスです。
毎年、第九の練習が始まると、
この作品を今年も弾けるありがたさを
しみじみと感じます。
こんなにも毎年コンスタントに
同じ曲を演奏する機会があるというのは、
他になかなかありません。
それだけに、今の自分を
この曲を通して感じることができる、
そんな時間にもなっています。
早いもので、昨日と今日は
出演オーディションでした。
東響コーラスの一年の中で、『第九』は
1番厳しいオーディションではないかと
個人的には思っています。
入団オーディションの課題になることも多く
公演も毎年行われる『第九』という作品。
ということは、団員さん誰もが
経験を積んでいて、歌える曲。
その曲でのオーディションとなると
「取り組むのが初めての曲」とは違う
厳しさや難しさがあるのを
想像していただけるのではないでしょうか。
それぞれ、お仕事や家庭の事情、
いろんなことがある中で
時間を作り、準備を重ね、
ものすごい緊張の中で歌って、
それを審査される。
そのチャレンジに毎回、感動ですし、
そんな皆さんのチャレンジを
少しでもより良く後押しできたら、、、
そんな応援する気持ちで
一回一回、弾いてます
こんなふうに
受ける側の難しさ厳しさを思うと同時に、
これを採点するのも、さぞかし
難しいことだろうなぁと思います。
オーディションを経て
どんなサウンドになっていくのか
次回の練習が楽しみですが、
まずは、皆様おつかれさまでした
で。
私は、ゆっくりする間もなく
明日はこれ!
ドキドキ、たのしみ。
ご来場お待ちしております
例年よりも遅い気がする、
まだかな〜?
と思っていた金木犀。
突然ふわっと香ってきました。
マンションに何本も金木犀の木があって
そのうちの一本の写真です。
上の写真は土曜日に撮ったもので
まだ粒々のつぼみ状態だったのが
今日は下の写真のように、開いてました。
小さな小さな可愛い花。
急に秋がやってきました。
この時期、毎年楽しみにしてるもの。
このほかにも色々あるのですが、
ここ数年はなんといっても、コレ

小豆島の新漬けオリーブです。
10月になると、解禁日はいつなのかと
サイトを度々見に行ってチェック。
そして解禁日に早速申し込み
今日の午前中に届きました。
わーい、今年も待ってたよ〜
ほんとに美味しくて
ワインによく合うのです。
この時期に発売になり
年明けにはまた買えなくなってしまうので
季節限定のお楽しみ。
今年も美味しく味わいたいと思います
このチョコレートが好きで
毎年、店頭に並ぶのを心待ちにしてます。
ラミー
今年も待ってたよーー!!
ちょっとご褒美的な感じで
大切に味わうのです。
もうひとつ、この時期に
毎年楽しみにしているのが
スタバのマロンパウンドケーキ。
ショートケーキの上にのってる
いちごと同じように、これも
栗をどのタイミングで食べるか、
と迷うのも
毎回のお楽しみだったりします
前回から隔年の開催となったけど
それまでは毎年の恒例だった、
勤務先である昭和音大のオペラ。
オケも、合唱も、舞台スタッフも、
学生さんたちの大切な実習の場であり、
そこにプロの舞台スタッフさんや
先生方の手厚い指導があります。
キャストはオーディションで選ばれた
卒業生の皆さん。
フレッシャーズから、すでに外の現場で
幅広く活躍している方まで、様々です。
誰に言われるでもなく、自然に、
経験値の高いキャストさんが
フレッシャーズをたくさん助けている場を
たくさん目にします。
ディスカッションのきっかけを作ったり、
やらねばならないことを率先してやって
現場での振る舞いを示したり、と
もうひとつひとつは書ききれないけど
たくさん。
「いい先輩だね〜」というと
「自分たちも、先輩たちから
こうやってもらってたんで

」と。
学んだ時期は違えど、
同窓生という、ひとつのファミリー。
世代を超えて
大きく受け継がれていくものがあるのを
いつも感じます。
演出家も指揮者もイタリア人、そして
イタリアへの留学経験がある人も多く、
稽古場での公用語がイタリア語のように
なる場面も多いのですが、そこでも
自然な助け合い。
通訳さんが忙しいときには
イタリア語がわかる人が
演出家や指揮者の言葉を伝えて
コミュニケーションをとってます。
そしてその様子を
合唱の学生さんたちが、
自分たちの出番じゃないときも
目を輝かせながら見学に来ている。
キャストに選ばれた憧れの先輩たちの
歌や演技だけでなく、
稽古場でのふるまいや姿勢、
演出家や指揮者がどんなことを求めてるか、
いろんなことへの対応の仕方、
などなど、勉強になることがたくさん。
憧れで終わらず、自分たちもいつか
キャストに選ばれたい!
という目標にもなり、こうしてまた
伝統が続いていくんだなぁ、と
今回も感じました。
先週の日曜日と昨日、
ついに通し稽古をむかえました。
これにて今回の私のお役目は完了です。
大好きなボエームを久しぶりに弾けて
とてもしあわせでした。
楽譜に書かれている言葉ひとつひとつが
演出家を通して、煌くものになったり、
マエストロの指揮から、あらためて
楽譜にどう書かれているのかを
見直すきっかけになったり。
それだけでなく、歌い手さんたちからも
合唱の学生さんたちからも、
安全安心な舞台のために
サポートしてくださるスタッフさんからも、
そして何より、ずっと背中を追いかけてる
大好きなピアニストさんからも、
たくさんの刺激と学びをいただいた
素敵な時間となりました。
稽古場での時間は昨日でおしまい。
いよいよ劇場入りして、
10/11&10/12の公演に向けて
ラストスパートです。
昭和音大のオペラでプッチーニをやるのは
たぶん初めて。
オケも大変だろうなーと思うのですが、
どんなふうになるのか楽しみです。
写真は、稽古を支えてくれたピアノちゃん。
あなたのいい音を引き出すことが
少しでもできてたかな?
あなたを心地よく充分に
鳴らすことができてたかな?
ありがとう


