日本は移民を受け入れるべきか?賛否があるでしょうが、否の声が強すぎて、結局、日本の移民受け入れは限定的なものにならざるを得ないと考えます。
自然と、労働力人口はどんどん減少していきます。ですので、人をたくさん使うビジネスには長期投資できません。
私が大変な財産を作らせていただき、つい最近まで盛んにプッシュしていた、ホームセンターのハンズマンは、面積当たり、他のホームセンターの凡そ3倍の人員を割いています。しかも、普通の人材ではありません。お客様とコミュニケーションがとれて、信頼を勝ち得る優秀な人材です。商品知識が豊富で、大工さんにも、どの商品が良いか提案できる人材です。
ハンズマンが今まで採用してきたような人材の賃金は長期的に見て高騰するでしょう。ハンズマンは、優秀な人材を安価にたくさん雇い、教育し、人材育成を図ってきました。ハンズマンは、卓越したビジネスモデルを持っていましたが、そのビジネスモデルは、優秀な人材を安価にたくさん雇うことが可能であることが前提となります。その前提が崩れると、ハンズマンに明るい未来は描けません。
勿論、地力のある企業ですので、それなりの利益成長はしていくでしょう。しかし、投資家が期待するものにはならないでしょう。
ハンズマンの役員に人件費のことを聞きましたが、「当社は従業員に常に高い給与を支払ってきたので大丈夫です」との返答です。それは違うと思います。デフレ下で人が余る中、高い給与を支払い優秀な人材を集められた状況が一転しました。これまでのような優秀な人材を集めたいなら、利益を相当圧迫するぐらいの額を支払わなければならなくなるでしょう。
人件費の高騰は、店舗の建設費にも、建設作業員に支払う工賃高騰の負担ということでハンズマンのビジネスモデルを揺るがします。ハンズマンは、お客さんが感動する素晴らしい店舗を徹底的に作りこんで社長自らが設計図を作ります。その素晴らしい店舗が競争力の源泉です。そのため、居ぬきの物件に入る(建設作業員に支払う工賃高騰を避ける)ことができません。
それからこれは、人件費のことではないですが、今後上がり下がりがあっても長期的に円安方向でしょう。そうであれば、商品を輸入を頼るハンズマンは厳しいです。
24年間お世話になりました。ハンズマンには感謝ばかりです。最後の100株は死ぬまで持っています。