キッザニアで働くとキッゾというお金がもらえる。
そのお金でキッザニア内の高島屋でお買い物ができる。

でも、高島屋ですから!高島屋だもの。
高いのです。少々働いたくらいでは、大したものは買えないのです。

あと、1時間くらいになったとき
かなえが欲しいものがあったからこれで、買ってくる!
よしのぶのも買ってあげる!と手をつないで大人の入店不可の高島屋へ!

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クリスマス限定のジェルシールが欲しかったみたい。
なぜか、4つ手にしてレジへ。

これで下さい(≧∇≦)。


お金を数える店員さん。
すいません。これではあそこの鉛筆一本しか買えません。

と。
かなえの落ち込んだ顔が窓越しに見えた。
現金なら私が買えるのに!!【それじゃ、意味ない!】
なんか胸が締め付けられるようで。見てられなかった。

泣くかな?そう思ってこちらに向かって来たかなえに何て言おう!と考えていると。

かなえが、むくっと顔を上げて

働いてくる!キッゾ集めてくる!


と走って何処かへいってしまった。

そこにたまたま兄が通りかかったので、
兄は前回来た時かなり稼いでいたので、まぁまぁのキッゾが手元にあった。

少しかなえに分けてあげて?

と言うと、

嫌だ。自分で働いたもん!かなえも働いたらええやん!

と何処かへいってしまった。。そうだよね。そりゃそうだよね。

と高島屋の前でぼーとしていたら、暫くして

兄が戻ってきた。


やっぱり、いいや!かなえのためなら、いいや!かなえの欲しいやつどれ?買ってくる!


そして店員さんにこのお金で。
と渡すと、あと30キッゾ足りません。

またもや買えず。

でも兄は気付いた!
このお金とかなえのお金を合わせたら、きっと買える!
かなえを探しに行こうとした時、
かなえがキッゾをチャージするカードを作って帰ってきた。つたない平仮名でうらにちゃんと直筆のサインを書いて。あんまり意味はないけど、あとあとお金を全てチャージして、買い物出来るのでゴチャゴチャしないし、残高が一目で分かるという利点はある。

そして、手持ちのキッゾと兄のキッゾを合わしてレジへ。ギリギリ足りた。

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凄く凄く嬉しそう。

兄はキッザニアニ回分の報酬を全てあげてしまって一文無しになった。
喜ぶ妹の横で何も入ってないパスケースを見て、少し寂しそうにしていた兄。

でも、母はめちゃくちゃ兄の懐の深さを感じた。
どんなに働いても買えない本当に温かいものを見せてもらった。
高島屋の窓越しにボロボロ泣いた。

帰って父ちゃんにお話しなくちゃね。