今までの人生の中で、友達のお母さんやお父さんが癌で亡くなった話は何度か聞きました。

職場の人、夫の上司、30年前に亡くなった父方の祖父、18年前に亡くなった母方の祖父も癌で亡くなっています。


まわりにたくさんの方が癌で亡くなっているのに、ずっと他人事でした。


飲酒、タバコ、食生活、遺伝、元から病弱だったからと思い込み、自分や両親には全く関係がない話だと信じていました。


でも違いました。

癌は、飲酒も無い、喫煙もしない母の元にもやってきました。


生まれて初めて、どうしようもない悲しみを味わった私は一人で抱えるほど強くなれず、仲良しの友達に打ち明けました。


20年の付き合いのあるその友達は1年前にお母さんを癌で亡くしています。


不安で押しつぶされそうな気持ちも、現実を受け入れられない思いも痛いほど分かってくれて、、


この悲しみを理解してくれて、いつでも話聞くよ、と言ってもらえただけで気持ちが楽になりました。


母の兄の娘、私の従姉妹にも伝えました。


友達も従姉妹も私に寄り添ってくれて、何もなくてもいつでも連絡してね、と言ってくれました。二人とも看護師の経験もあり、尚更信頼が出来ます。


私にはこんなにも頼もしい友達や従姉妹がいて、本当に心強く思いました。


でも父や母はどうなのだろう、、、


特に父は、お父さんという存在だから弱音も吐かず、今もずっと冷静なのです。優しい父だから母以上に悲しい思いをしているかもしれない。

40年以上ともに暮らし、これから20年以上一緒にいると信じていた未来がなくなるかもしれない。そんな悲しみと不安に押しつぶされそうになっているはず。


母も同じ。

まわりに心配かけないように、まわりを励ますように、癌と言われてもこれまで通りの変わらないお母さんでいてくれています。


私はこのブログを始めて、あたたかいコメントを頂きました。涙が溢れました。お会いした事もない方だけど、一人じゃない、一緒に頑張りましょうと言って頂けて、これから戦う勇気がもらえました。


でも父と母は今はまだきっと二人で、二人の絆で気持ちを支えているのだと思います。


父や母にも、私のように弱音を吐ける人が出来るだろうか。

我慢しない居場所が出来るだろうか。

私たち、子供がそんな存在になれるのだろうか。


そんな事を思いました。