今年に入り、聖護院主催の修験講習会にオンライン参加させて頂いております。


基本の勤行次第を教わる中に、修験懺法というお経があります。

これは大変勇ましく、有難いものです。


元は法華懺法といい、法華経の功徳によって滅罪を祈るお経を、山で使いやすいよう略した上で節回しを変えたものが修験懺法ということです。


法華懺法はとても雅なお経ですが、山で疲労困憊の山伏用にはまったく向かない(有り難すぎて寝オチの危険性あり)ということで、勇ましい略懺法が出来たと聞いております。


譜を教わったので、修練を兼ねて意楽でお勤めに加えさせて頂きました。

懺法というからには懺悔滅罪と三宝への帰依がメインとなります。

独特の音調により没入感が増し、至心に懺悔し菩提向上をより深く祈ることができるように思いますが、

音調をマスターするまでには何度も何度も繰り返しお勤めする必要があります。


ところで私の中には法華経の世界が全然ありません。

誤解と偏見をもっていたので、ずっと避けてきたわけです、勿体無いことをしてきました。

以前正木晃先生の「現代日本語訳 法華経」を求めましたので、識の中に霊鷲山を作り上げながら、読誦の修練を積んでいきたいと思っています。


南無釈迦牟尼如来

南無多宝如来

合掌