今は車を所有しておらず、カーオーディオからはすっかり離れた環境で音を楽しんでいます。

狭いながらもオーディオ専用の小部屋を用意して、音に浸る時間が日課です。


30年以上の付き合いになる年上の親友から、名機と呼ばれるプリアンプ──マークレビンソンの ML-7A とアキュフェーズの DC-300 をお借りすることができました。

そのおかげで、自作のスピーカーを中心にした現在のシステムも、音作りがほぼ完成に近づいてきています。カーオーディオで日々セッティングを繰り返した経験が、思いのほか役に立っていると実感します。


特に衝撃だったのは、初めてML-7Aを鳴らしたとき。

それまでは音のバランスを整えるのは、イコライザーやアンプ以外の調整で行うものだと信じていました。ところが──プリアンプを替えるだけで、これほど音が変わり、完成度が一気に上がるとは思いもしませんでした。


大変古い機器にもかかわらず、その音は信じられないほど鮮明で、クッキリとシャープなのにツヤや味わいがあり、ピントがピシッと合ったかのよう。まるで音が立体的に浮かび上がってくるような感覚に感激しました。


今はただ、「どうかこのまま故障しないでほしい」と祈りながら、毎日の音楽を楽しんでいます。