私の家には、3つのパソコンがある。
1つはお母さんのお仕事用。
2つ目はテレビがわり。
3つ目は地下にある不気味なパソコン。
私は地下にある不気味なパソコンを、1回しか見たことがない。
いつ見たかというと、小さいころ、図工で飾りを探している時。
その時ふと見ると、そのパソコンが置いてあった。
私はそのとき1年生だったから、「1人で勝手に地下に行っちゃだめ!」
と、言われていたけど我慢ができなかった。
ゆっくりと、らせん階段を下りてゆく。
残り一段となったとき強風が吹いた。
そこから気味が悪くなった。「きゃー!」
叫び声をあげて、お母さんとお父さんを呼んだ。
お母さんは、「もう、言ったでしょ!勝手に地下に行かないって!」と、言う。
お父さんは、「ケガしてない?泣かないでいいからな」と言ってくれる。
その時、お母さんとお父さんが言った言葉が、パソコンに吸い込まれていくような感じがした。
そして、お母さん、お父さん自身も。
私は、そこからの記憶がなく、今は近所のおばあさんとおじいさんと一緒に暮らしている。
そこの家には、一つのパソコンが置いてある。
おじいさんは、一か月に数回いう。
「あのぱそこんは、昔病気がはやったとき、美人の人、かっこいい人を犠牲にしていたのじゃ。
あんたの両親も、母ちゃんは美人で、父ちゃんはかっこよかったのじゃろ。その地下にいろんな幽霊がいたのじゃろう。そのパソコンを幽霊の何かが取り扱い、両親もさらったのじゃろう。」
でも私は不思議でたまらなかった。
なぜ地下だけに、幽霊がいるのかが。