ベルリンフィル日本公演つづき、後半の曲です。

ブラームス交響曲第4番

先日のゲヴァントハウスの時も感じたのですが、これだけの人数がいて、どうしてこんなに弱いところが弱くて美しいのでしょう…。

今年はドイツのオーケストラにどっぷりですが、実は私はフランスオケ、特にパリ管推しなんです。

でもパリ管ではこんな極上のPPは聴けない気がする。オケの違いなのか、取り上げる曲の違いなのか…。

パリ管も木管の個性が突出していると思いますし、ゲヴァントハウスの時に書いたクラリネットの女性奏者の方も良かったのですが、このブラームスの2楽章のクラリネット、本当に素晴らしかったです。

ゲヴァントハウスの方のように体全体で表現せず、あまり動かないのですが、静かに、深く、沁み入るような音色。息が無限にあるのか⁉︎という感じでした。

2楽章、泣きました🥹

さて、ペトレンコさんの音楽は、はじめの方はわりとすーっと進み（とは言え最初のアウフタクトは私のイメージよりずいぶん長かったですが、それも心を打つものでした）、最後の方で、がぜん推進力も集中力も団結力？も高まっていく、というものでした。どの曲も。

個々のレベルが高い人達をまとめ上けまるのは大変なことでしょうけれど、まとめてる、とか、統率してる、とか、ましてやコントロールしてる、って感じでじゃない。それなのにダイナミクスとか流れが構築されている。

これだけ短いスパンで最高のものを続けて聴くと、いろいろ感心したり気づきがあったりが相乗効果で…本当にすごい体験になります。

その後、自分がピアノを弾くなかで、あらためて注意深くやってみました。なかなかできないけど。

自分の脳が自分の指をコントロールしたいだけなのに、どうしてこうも上手くできないんでしょうね😭

弱いところはもっと弱く繊細に美しく。そして、最後に向けての推進力。

これからも忘れずに追求していきたいです。

以上、ゲヴァントハウスとベルリンフィルを聴いたお話でした。

写真は、ブランデンブルク門。

ピアノ教室の詳細はこちら↓↓

③ベルリンフィル✖️キリル・ペトレンコ