前回のつづきです。


そういえばディアベリさんについても少しお話ししますね。
オーストリアの作曲家で、ハイドンの弟に作曲を教わった、とか、そのあたりは検索すれば出てくるのでさておいて、私が思うディアベリさんと言えば…

「素敵な連弾曲」です。

子どもの頃からディアベリさんの連弾に親しんできました。

きっとディアベリさんの時代において連弾は、親子や兄弟姉妹など家庭でできるアクティビティのようなものだったのでしょう。微笑ましい愛すべき連弾曲がたくさんあります。ディアベリさんは素敵なメロディーメーカーなのです。

ちょっとした家族の時間に、楽譜を開いて気軽に弾いて楽しめる、現代に生きる私たちもそんな穏やかな時間を過ごせるといいですよね。

さてさて、話を戻して、ディアベリ作曲ソナチネ op.151-1第2楽章の続きです。


「わかりやすい」「楽しい」「かっこいい」

の、

「わかりやすい」について。


それは、なんと言ってもハ長調であるということ。

そして、
A  B  A  コーダ

というよくある構成。


Aの部分はハ長調の、Ⅰ(ドミソ) Ⅴ7(ソシレファ) の和声進行でほぼできています。

つまり、トニックとドミナント、文章で言えば、主語と述語だけでできているようなものです。


1小節だけⅡ(レファラ)の和音が挿入されているところがちょっといい感じ✨


(トニックとドミナントについてはこちら↓)




Bの部分は、ハ短調に転調したりもするのですが、ずっと属音が保持されています。


属音というのは、音階の5番目の音。ハ長調やハ短調ではソの音です。



Bのあいだ中、ずっと左手の5の指はソが続きます。


わかりやすいですよね。


属音の保持は、「楽しい」に通じるので、次回、続きをお話しします。



そして、最後のコーダ


Ⅰ Ⅴ7 Ⅰ Ⅴ7 Ⅰの転回〜


とってもわかりやすいのに、すごく華やかに終わります。

お辞儀を2回して、ポーズを決めて終わる。カーテンコールのようです。


華やかなフィナーレは発表会にぴったりですね!



つづきます。



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