私は電話が嫌いだ。

何故だろうとしばらく思っていたのだが、

最近気がついたんだよね。


それは、社会人になって彼ができた時のこと。

彼はバイトだが、一人暮らしして自分の稼ぎで生活してた。まあ、いわゆるフリーターではあるが。


母に彼ができたと報告し、色々聞かれたから、まあ、正直に答えたんです。

そしたら、

「無職はダメだ!!!」「別れろ!!!」

すぐ言うよね。働いてはいるのよ。

今思うと、バカ正直に言わなけりゃ良かったんだけど、その頃は私も若くて。


その次の日から、恐怖の電話が始まりました。

一人暮らし、その時代は携帯よりも家の電話が実家との連絡ツールだったんです。


仕事から帰ると、留守電のランプがピカピカしてる。

再生ボタンを押すと、めっちゃ低〜い、地獄からの声のようにねっとりと湿り気を帯びた声で


「ya-inco 〜!別れなさい〜!無職の男なんてあんたが喰いモノにされるんだ!騙されてる!いいことなんて何もない、利用されて終わりなんだ」


って何日も留守録されてるんだよね。

気が滅入ったよ、ほんと。


そして、彼が家に来た時もその留守録があってさ。

うっかり再生しちゃったんだよね。


二人無言でそれを聞き、いたたまれない気持ちになって彼も「まぁ、しょうがないよね。そう言われても…」って苦笑い。

お付き合いはあまり長く続かなかったな。


その後にも、忙しくて電話してないことが続いたりして、電話を実家にしてみると低〜い声で

「もしもし〜、全然連絡ないから死んだかと思った」とか平気で言う。


電話したくなくなるよね。

想像してもないことを言われるから疲れるんだよね。

失礼なことも平気で言うし。

それを指摘すると

「どうせお母さんは嫌われてるんだ」と始まるし。

嫌になります。