押し込めていたもの。

逃げるようにお風呂に駆け込んだ。

もう涙が止まらなかった。

今日だけは許してください、と、心から願った。

本当はいつもどこか不安だった。

自信なんて、なかったの。

怖くて怖くてたまらなかった。

それでも、負けちゃダメなんだって、

そんなことないよって、

不安や悲しみはなくさなきゃって。

自分を奮い立たせて、

頑張れ！って背中を押して、

震える手を抑えては、できるよって自分を精一杯励ました。

私はわたしをいつもいつも応援してた。

がんばれがんばれがんばれって、

大丈夫だよって。

後ろを向きそうになったら、すぐに呼び戻して。

幸せの未来予想図を描くように、

明るい毎日になるように、

自分の心が幸せになるように。

悲しみは、不安は押し入れにしまい込んで、

あかないように毎日毎日抑えてた。

でもね、気づかないうちに、押し入れはいっぱいになっていたんだ。

一人じゃ抑えきれなくなるまでになってたの。

ぜんぶ出てきちゃった。

認めるのが怖くて、弱い自分に負けたくなかった。

不安だったね。

すごくすごく怖かったよね。

あんなに震えてしまうほど、ほんとうは自信なんてなかったんだよね。

わかってたよ。

だって、私のことだもん。

頑張ってたよ、ものすごく。

頑張ってたよ。

我慢しないで泣いた。

不安も怖さも認めて泣いた。

少し楽しなった。

そして、思いました。

もう、そんなに頑張らなくていい。

もう、頑張らなくっていいじゃん。

正直、後悔してることもたくさんある。

だけど何より幸せだった。

そして私は強くなった。

変わりたいと思ったし、

感謝の気持ちでいっぱい。

気持ちを無理に抑えたり、忘れる努力なんてしないけど、

大好きだけど、

こんな頑張り方はもうやめる。

もっと私らしくいられるように、これからは頑張ろう。

あなたの前でも私のままでいられるように。

認めてもらえるように。

そう、想った。

でも、これだけはお願い。

なんの根拠もなく作ったバレンタインのチョコ。

あげられる自信なんて初めからなかった。

ただ、あげられたらいいなってだけで、つくったチョコ。

上手にできてうれしかった。

あげたいって思った。

だから、これだけはもらってくれませんか？

これが最後の私の気持ち。

先のことなんてわからないから。

頑張りたくなったら、また頑張る。

でも、このチョコをもらってくれたら、もう、それでいい。

これだけは叶えてくれませんか？

これがきっと、最後のお願いです。

感謝の気持ちでできた似顔絵チョコレート。

渡させてください。連絡待ってます。