先日、愛犬のゴールデンレトリーバー「マークス」と、はじめてのドライブに出かけました。
いつもは元気いっぱいで、しっぽを大きく振りながら走り回るマークス。でも車に乗るのは初めて。助手席に座らせたその瞬間から、彼の表情はいつもと違っていました。
窓の外を見つめる目は真剣そのもので、耳はピンと立ったまま。少しでも私の方に安心を求めて近づいてくるような仕草に、「大丈夫だよ」と何度も声をかけました。けれども、マークスの口元からは唾液がぽたぽたと落ちてきて、緊張でいっぱいな心の内が痛いほど伝わってきました。
走り出すと、揺れる車体に体をこわばらせ、しっぽも振らず、ただじっと私を見つめ続けるマークス。普段なら無邪気に笑っているような顔なのに、このときばかりは不安でいっぱいの瞳でした。私は胸がぎゅっと締めつけられるような気持ちになりました。
しばらくして休憩のために車を止め、外に出すと、マークスはまるで解放されたかのように大きく深呼吸。いつものように草の匂いをくんくん嗅ぎ、少しずつしっぽを振りはじめました。その姿を見て、私は思いました。
「ドライブはまだ苦手かもしれない。だけど、少しずつ慣れていけば、きっと大丈夫」
マークスの小さな一歩を見守りながら、一緒に過ごす時間の尊さを改めて感じました。大切な家族だからこそ、ゆっくりと時間をかけて寄り添っていきたい。そう心から思えた、忘れられないドライブの一日でした。
(シートが濡れているのは全てマークスの唾液です)
