季節の移り変わりと手帳売り場の風景
先日、本屋さんへふらりと立ち寄ったら、
来年度の手帳が並び始めていました。
その光景を見た瞬間、思わず立ち止まってしまいました。
「もう、こんな季節になったんだなぁ…」
一年の早さが胸にじんわりと広がっていくようでした。
10年以上寄り添ってきた「能率手帳 No.1361」
私はこれまで 能率手帳 No.1361 を10年以上、
毎年のように使い続けてきました。
気づけば、私の一年をいちばん近くで見守ってくれた存在です。
人気がないのか、本屋さんではほとんど見かけることがなく、
毎年ネット通販で注文するのがお決まりの流れでした。
過去のブログより:手帳への静かなこだわり
以前のブログでは、こんなことを書いていました。
『私は毎年、能率手帳のNo.1361を買っている。
デジタル人間だと思っているけれど、
スケジュール管理だけはどうしてもアナログの手帳がいい。
この手帳はとても使いやすいのだが…正直、人気がないのか?
ほとんどの書店に置いていない。
だから毎年ヨドバシ通販で注文している。
ヨドバシは金額に関係なく送料無料で助かるし、
Amazonより安い時もあるので必ず両方チェックしている。』
書きながら、ちょっとした楽しみのように感じていた時期もありました。
今年知った悲しい知らせ:まさかの廃版
そんな“相棒”とも呼べる手帳ですが、
今年はヨドバシカメラのサイトにも、
公式サイトにも姿がありません。
何度も何度も検索しては見つからず、
ようやく分かったことは
No.1361が廃版になってしまったこと。
知った瞬間、胸の奥がふっと寂しくなりました。
わかってはいるけれど…胸に残るぽっかりした気持ち
時代の流れや人気の移り変わり。
アナログ手帳の販売が縮小するのも、確かに分かります。
それでも、
10年以上寄り添ってきた相棒が突然いなくなるのは、
やっぱり切ないものです。
仕事の予定、家族との約束、嬉しい日、悩んだ日…。
どんな時も黙って受け止めてくれた、私にとっては特別な存在でした。
新しい相棒探しへ:今年は書店めぐりの旅
それでも、次の一年を迎えるための手帳を探さなければいけません。
今年は珍しく、“書店めぐり”をしてみることにしました。
大きな書店、小さな文具コーナー。
気づけば4〜5軒ほど回っていました。
棚の前で手帳を開いては比べ、閉じてはまた別の手帳へ。
思っていた以上に、手帳探しは小さな旅のようでした。
やっと見つけた納得の一冊「能率手帳 No.1413」
そんな中で、そっと手に取った一冊。
ページ構成、サイズ、書き心地…
ひとつひとつが心にしっくりと寄り添ってきました。
「あ、これなら…」
そう思えた瞬間、胸の中に小さな温かさがふわっと広がりました。
それが 能率手帳 No.1413 です。
長く探した分、やっと巡り会えた喜びは、
言葉にできないほどでした。
新しい一年へ──寂しさと期待を胸に
新しい手帳との一年が始まるのは、
やっぱりどこかワクワクします。
それでも、心の片隅にはまだほんの少し、
「長年の相棒がいなくなった寂しさ」
が残っています。
それでもきっと、
この手帳にもまた一年かけて思い出が積もっていくのでしょう。
そしていつか、
「あぁ、この手帳もずっと一緒に歩んできた相棒だな」
と自然に思える日が来ることを願いながら――。