9日から始まったJABA日本選手権東海地区予選は9チームでの戦いとなる。

すでに本戦出場を決めている都市対抗優勝トヨタ自動車と静岡大会優勝ヤマハは予選免除だ。

大会を勝ち抜いた3チームに京セラドーム行き切符が渡される。

JR東海の初戦はHonda鈴鹿。両者とも今年は都市対抗出場を逃しており、日本選手権出場は何としても勝ち取らなければならない。

先発投手Honda森田、JR辻井で試合は始まった。140キロ台中半から後半のキレのあるストレートを投げ込む両投手に対し、Hondaは3回一死満塁から4番松本のセカンドゴロの間に三走がホームインし先制。

対するJRは森田の速球に差し込まれ内野ゴロの山を築いた。そのまま完封されそうな嫌な流れを断ち切ったのは、キャプテン吉田有だった。

8回裏、4回目の打席に立った先頭打者吉田有は右中間を破る三塁打を放つ。三塁ベース上でガッツポーズをベンチに送ると、次打者DH堀尾がライトに犠牲フライで同点。

さらに、9回森田から継投した井村投手に痛打を浴びせる。一死から途中出場の布施がレフトにツーベース、吉田隼がしぶとく三遊間に内野安打で続き1・2塁、代打石井は三振に倒れたものの、1番三村が前進守備を敷いた外野の左中間を破るツーベースを放ちサヨナラ勝利した。

吉田有、三村のバットで勝利を呼び込んだ。

一方投手陣は、7回1/3で7安打されながらも要所を締め最少失点でしのいだ先発辻井、7回一死2塁のピンチからリリーフしHonda1・3番をセカンドゴロに仕留めた増子、8回9回を最速146キロストレートを軸に安定した投球で締めた河村、3投手の気力あふれるピッチングがHondaに流れを渡さなかった。

新人4人を全て使い切っての勝利はチームに勢いを与える。

次は日本製鐵東海REX対西濃運輸の勝者と対戦する。

必ず勝つぞJR!!


気力あふれる投球を見せた先発辻井投手


サヨナラ勝利に喜ぶ選手とスタンド