JABA日本選手権東海地区予選は、地方大会を制した三菱名古屋、JR東海、トヨタ、西濃運輸は既に出場権を得ているため免除。東海地区に用意された3つのイスを巡り12チームで争奪戦を繰り広げている。
昨日、ホンダ鈴鹿と東海理化が予選を突破、残り1つのイスは東邦ガス、ジェイプロジェクト、王子、ヤマハの中から勝ち抜いたチームに与えられる。結果は明後日に出る。
そんな激戦を尻目に調整を進めているJR東海の様子を見に瀬戸グランドに足を運んだ。週末の好天は三週間振り。セミの鳴き声がまだ残る瀬戸は夏の様相だった。
投手陣は、軽めの投球をしている投手が目立った。中にはノースローの投手もいた。水曜にパナソニック、木曜に大阪ガスを迎え、現時点での戦力を見定める重要なオープン戦を控えているためだ。先発が予想される二本柱は、万全な調子とは言えないものの、試合を作るだけの投球はやってくれそうだ。
野手陣は、全体ノックのあとバッティングのいつもの流れで練習をこなしていた。都市対抗予選前のピリピリした雰囲気が見られないのは当たり前だが、グランドに響く声が少なかったのが気になった。内野、外野ともほぼ固まりつつある中で、ショートのポジションを誰が奪うか楽しみ

である。都市対抗以降、体調が戻ってきた新人選手が半歩抜き出ているように見えるが、オープン戦の結果次第でどうなるか分からない。厳しいポジション争いをして欲しいところだ。
グランド整備を終えた後、特守に取り組んでいる一人の選手がいた。都市対抗予選でサードを守り切り本大会出場に貢献したものの、東京ドームでの出番がなかった選手だ。春先から実績を積み上げてきたが、日本選手権本番でサードを保証されている訳ではない。全国大会を勝ち進むには、一つのポジションを二人三人で奪い合うチーム内の激しい戦いが求められる。一人ひとりが危機感をもって毎日の練習に取り組む必要がある。
ガンバれ!オレンジ軍団!