3歳10ヶ月から始めたバイオリンを辞めました。
さかのぼること8ヶ月前。
夏の終わりに一回先生に菓子折を持って、やめる挨拶をしに行きましたが、先生と長男が話した結果、バイオリンは好きなのでお母さんがうるさく言わなければ練習する。と言い、やめるのを一旦延期にした経緯があります。
あれから私は一歩引いて、先生に言われたように続けることに意義がある。との気持ちで見守ってきましたが、息子の練習回数は減るばかり。
内容に至っては、ソファに浅く座り背もたれによりかかり、今やっている曲を最短にして、何を引いているのかわからないくらい高速に、間違えていてもそのまま弾き流し、一回引いて終了。
その間、間違えたら10回ぐらいアーと後ろに仰け反り、終わったらバイオリンを床に転がして終わる…と言う、心の中では市中引き回しの刑ぐらいな気持ちでしたが、やるだけマシと自分に言い聞かせ、たまに雷を落とす程度にしてきました。
それでも、レッスン前日と当日には必ず一回は弾くようにしていたのですが、今回のレッスン前には練習どころか宿題をやるだけでいっぱいっぱいで、いつもやっている家庭学習、英語、お手伝いの項目の一切をらず、次の日の学校の用意もせず、朝そのままランドセルを背負って行ってきまーす♪と玄関に行ったので、靴を履いている背後から、学校の準備はできてるの?と声をかけたら、あ、忘れた忘れた(照)といそいそ部屋に戻り準備。
しかも朝ダラダラしすぎていつもより既に5分遅刻。
準備中に、お手紙なかったの?と聞くと、そうだ。と数枚のプリントを机に置いてすぐにまた行ってきまーすと出て行きました。
行った後にプリントを見たら歯科検診の案内が。
明日は歯科検診です。
夜と朝歯磨きをしっかりしてきましょう!とな。
昨晩も一人で磨き、今朝なんか磨いてないし!
私もすっかり忘れてた…。
そして、学校から帰宅後、いつもならおやつを食べてバイオリンを1回弾いて出かけるところ、宿題をやらせて出発まてあと40分くらいのところで遊びに行っていい?時間までに帰ってくるから。と。
前日の夜、何もやらなかった時点で少し話し合いをしていて、長男はバイオリンの練習も嫌だし、辞めるのも嫌だと言った時に、これはこの先自分からバイオリンを辞めるとは絶対に言わないな。
バイオリンを続けたいのではなく、辞めると言いたくないだけだとようやく察することができ、じゃあお父さんとお母さんからのお願いだからバイオリンを辞めてくれない?と言ってみたところ、しょうがないなぁと軽々承諾。
この8ヶ月、何度も辞めれば?自分が続けたいと言ったんだから辞めるなら自分で言いなさいと言ってきて、その度に辞めない。と言い張っていたので、今までズルズルと続けてきてしまいましたが、今思えばただ自分で辞める。と言いたくなかっただけなんだ。と体から力が抜ける気がしました。
しかも、Nintendo Switchとカセット一式買ってくれたら辞めるよ。と。
これには私も超絶脱力。
今までレッスンのたびにサポートを頼んで下の二人を預け、帰ってきたらすぐ夕飯の時間になるので、朝から、何なら前日から夕飯などの調整をし、バイオリンに連れていくために必死になっていた日々が馬鹿みたいに思えて悲しさと虚しさと、後から怒りが込み上げてきました。
スイッチは買ってあげてもいいけど、自分のこともまともにできないやつにゲームなんて与えたら、とめどなくやってバカになるから、買ったとしてもやらせないから。と言ったら打ちひしがれていました。
そしてようやく私の中でバイオリンをやめようと決意できました。
本当は3年生ぐらいまで様子を見て、成長と共に向き合い方が変わるかな?と思っていたのですが、そこまで待つこともないな。とようやくさとりました。
3年ちょっと。
双子妊娠前は電動チャリで行ったり、通う道中も思い出です。
辞めると言いに行くレッスンの道中に、やっぱりどうしようかなと思って。なんて言っていましたが、辞めた直後の長男はまっったくセンチメンタルになることもなく、なんとも思っていない様子。
これで気にせず遊びに行かれる!ヤッター!と清々したんだと思います。
証拠に次の日の朝会った夫にも特に何もなかったように、報告もせずに和気藹々と関わっていました。
どんなに大きなご褒美をちらつかせも、自分がやりたくないことは頑としてやらなかったぐらい超頑固な長男。
そんな子の育て方ってどうしたら良いのかわかりません。
褒めまくるしかない。と言われますが。
亡くなられた小出監督のようにかなぁ。
親には難しいことだと思います。
どうしてももっと良くしたいと粗探しをしてしまう。
今のままでいいなんて、上達を期待しないって神の境地。
私はまだまだ出来ていない人間なので、その境地になるのは至難の技です。
没頭できる自分の趣味や仕事を見つけて、深く見過ぎないようにする?ぐらいしか思いつかない。
私が双子を授かったのは長男にばかり目がいかないためでもあると言われましたが、もう二人ぐらい授からないとその境地にはいかないかな…。
どんなに忙しくても、何としてでも長男のことを見る!と言う意気込みが薄れなくて困ります。
でも体力的にきびしくなってきているのも感じ始めていて、がんばって引いていかないといけないのかなと、考える日々であります。