常連客の女性が一人、珍しく遅い時間に気持ちがパンパンの顔をしてやって来た。
『こんな時間めずらしいね。なんにする?』
「今日はロックで。我が儘ゆうけど、二杯作ってくれる?」
何か嫌な事があったのだろう。間髪入れずに二杯飲むのか、よっぽどの事があったんだ。
二つのロックグラスに氷を入れてお酒を注ぎながら、
彼女の表情を見て、フトこれが弔い酒だと気がついた。
何も言わず、彼女の前と少しの距離をおいて二つのグラスを出す。
涙をこぼしながら、話す。
彼女が自慢気に何度か「東京から来たの!」と連れてきた、一番の応援団であり、一番の師匠が亡くなった。
彼女は二人の約束のような本を今年の出すことが出来て、私の店で出版記念会を開いた。
主催は私達だったので声かけをした。勿論その人にも声かけをしたのだが返信がない。
今聞けばその頃は体は大分悪かったみたいだった。
私自身は手伝い程度だったので時間の流れはわからないが、あの人は本が出来上がって、彼女がお礼を言いたがっていることを知ったのだろうか。
何度かお酒をつくり、同じ時間を過ごしていたあの人が亡くなった。
その日、来る人達みんながあの人にグラスを向けた、『お疲れ様でした。』。
『そこらへんにいるのかもしれな いね。』『今頃怒ってるよ。』『呆れてるかも。』
あの人がいた日のように時間が流れた。
『こんな時間めずらしいね。なんにする?』
「今日はロックで。我が儘ゆうけど、二杯作ってくれる?」
何か嫌な事があったのだろう。間髪入れずに二杯飲むのか、よっぽどの事があったんだ。
二つのロックグラスに氷を入れてお酒を注ぎながら、
彼女の表情を見て、フトこれが弔い酒だと気がついた。
何も言わず、彼女の前と少しの距離をおいて二つのグラスを出す。
涙をこぼしながら、話す。
彼女が自慢気に何度か「東京から来たの!」と連れてきた、一番の応援団であり、一番の師匠が亡くなった。
彼女は二人の約束のような本を今年の出すことが出来て、私の店で出版記念会を開いた。
主催は私達だったので声かけをした。勿論その人にも声かけをしたのだが返信がない。
今聞けばその頃は体は大分悪かったみたいだった。
私自身は手伝い程度だったので時間の流れはわからないが、あの人は本が出来上がって、彼女がお礼を言いたがっていることを知ったのだろうか。
何度かお酒をつくり、同じ時間を過ごしていたあの人が亡くなった。
その日、来る人達みんながあの人にグラスを向けた、『お疲れ様でした。』。
『そこらへんにいるのかもしれな いね。』『今頃怒ってるよ。』『呆れてるかも。』
あの人がいた日のように時間が流れた。
