夜寝ようと思ってもなかなか寝つけない、眠れないという方のためのアロマセラピーをご紹介

眠れない原因は、心理的なもの(ストレス)や体内のリズムの乱れ、環境や加齢など様々です

眠れないとき、心身が睡眠モードに切り替わるような環境をアロマで整えてみませんか
寝室に香りを芳香させるのもよいですが、アロマバスやアロマトリートメントもおすすめです

なぜか眠れない…というときは、もしかすると、ストレスや疲労、不規則な生活などで身体に負担がかかっているのかもしれません
寝ないと!とプレッシャーを与えると、逆に眠れないものです💦

眠れない時は寝る前に短時間でできる、自分がリラックスできる方法を探してみてください
アロマを利用するほかに、ぬるめのお風呂に浸かったり、軽めのストレッチをしてみたり…
携帯電話等を寝る前に見ないというのも効果的です
寝る前の時間は1日頑張った自分のために、リラックスタイムを作れると素敵ですね


快眠のためのおすすめアロマ

オレンジ・スイート
気分をリラックスさせてくれ、心を幸福感で満たしてくれる万人に好かれる香り

ラベンダー
アロマといえばコレ!といわれるくらい万能精油。
うつ気味な心を癒し、イライラなどを鎮静させてくれます

ネロリ
ビターオレンジの花からわずかしか抽出されない高価な精油。
憂鬱な気持ちや不安等を和らげてリラックスさせ、心を癒し幸福感で満たしてくれます

ローズ・オットー(ダマスクローズ)
ストレスを和らげ、幸福感を与えてくれる精油。
心身の緊張をときほぐして優しい香りが心を癒してくれます

カモミール・ローマン
女性と子供の精油と言われるほど、安心して使える精油。
不安や緊張、動揺などを鎮め、穏やかな気持ちにさせてくれます

サンダルウッド
神経の緊張や不安を和らげ、心を落ち着かせてくれる精油。
精神的なストレスを緩和し、心をしっかり地に足をつけるように安定させてくれます

シダーウッド
瞑想を行うときの香りとしても使用される精油。
緊張を和らげ、不安を取り除いてくれます


いくつかの精油を挙げてみましたが、鎮静効果の高い精油はは他にもたくさんあります
リラックス効果の高い精油だから…と苦手な香りを選ぶことは、快眠とは程遠いのであえて選ぶ必要はありませんどうしても使いたい場合は、精油をブレンドしてみると香りの印象が変わるので試してみてください
気持ちを落ち着けて、リラックスできる香りを選ぶことがより良い眠りへと導いてくれるので、自分の好きな香りをぜひ選んでみてください


女性ホルモンのひとつであるエストロゲンに似た作用(エストロゲン様作用)があることで知られ、ホルモンバランスが崩れやすい思春期や更年期によいクラリセージ
月経不順やPMSなどにも効果的

気持ちが落ち込んだときや憂鬱な気分になったとき、ストレスを抱えているときに、温かい香りが心身を包み込んで癒してくれます

また、緊張したりパニックになったとき、気分を落ち着かせて明るい方向に導いてくれます
ストレスや緊張からくる不眠や頭痛にもオススメ

クラリセージの精油は主に花や葉から水蒸気蒸留法にて作られています

エストロゲン様作用があるため、妊娠中や月経中は使用をお控えください
アルコールを摂取後は悪酔いや頭痛を招く可能性があります


主な成分
酢酸リナリル(約60〜70%)【エステル類】
リナロール(約10%)【モノテルペンアルコール類】
ゲルマクレンD【セスキテルペン炭化水素類】
β-カリオフィレン【セスキテルペン炭化水素類】
スクラレオール【ジテルペンアルコール類】
etc

成分をみるとエステル類を約70%占めています

エステル類はアルコールと酸が反応して作られるもので、化学的に最も中性な性質をもつため、バランスや調和をもたらします
ミドルノートでフローラルでフルーティーな香りが特徴的
バランスをとり緊張をほぐしてくれ、作用は穏やかで、安全性の高い化合物です
「若返りの水」「ハンガリアンウォーター」としてしられているローズマリー

14世紀のハンガリーの女王、エリザベート1世はリウマチあるいは痛風に悩まされていたところ、イタリアの修道院からローズマリーをアルコールに漬けて蒸留されたものが献上され、エリザベート1世はその蒸留水を気に入り、体に塗ったり飲用水として飲んだりしたと言われています。
その蒸留水のおかげで元気と若々しさを取り戻していき、72歳のときに20歳下のポーランドの王子にプロポーズされたことより、「若返りの水」として知られています

そんなローズマリーは、頭の働きと体の機能を活発化させ、最近では認知症予防によいとされています

さわやかな香りは、記憶力アップ、集中力アップ、眠気覚しにもよいとされています頭の中をクリアにし、やる気や元気を出させてくれます

また、血行促進や発汗促進などに役立ち、冷え性や筋肉痛などの改善に効果を発揮します

血行をよくするため、頭皮や髪のケアにも利用されることが多く、フケや髪のベタつき、抜け毛が気になるときにも役立ちます

ローズマリーの精油は主に葉(花や茎から抽出されることも)から水蒸気蒸留法で抽出されます

妊娠中のご使用はお控えください
血圧を上げる作用があるため、高血圧の方のご使用をお控えください
てんかんのある方のご使用をお控えください


ローズマリーはケモタイプが多いことで知られています
ケモタイプとは、同じ種類の植物にも関わらず、生育した環境の違いによって成分構成に変化が生じることです
成分が変わることで香りも変わってきます
植物が成長していく条件によって成分も変化していくのは、その土地で生き延びていくために必要になるからです

ローズマリーの主要なケモタイプはCTシネオール、CTボルネオン、CTベルベノンがあります
一般的にローズマリーと呼ばれているのは、CTシネオールのものが多いようです


主な成分(CTシネオール)
1,8-シネオール(約40〜55%)【オキサイド類(酸化類)】
カンファー(約10%)【ケトン類】
α-ピネン(約10%)【モノテルペン炭化水素類】
β-ピネン【モノテルペン炭化水素類】
カンフェン【モノテルペン炭化水素類】
β-カリオフィレン【セスキテルペン炭化水素類】
ボルネオール【モノテルペンアルコール類】
リモネン【モノテルペン炭化水素類】

成分をみると、オキサイド類が一番多く、ほかにモノテルペン炭化水素類、ケトン類等で構成されています

オキサイド類は揮発性が高く、分解されやすい性質を持っています
香りは強く、刺激も強いため、使用する際は濃度に気をつけたほうがいいです

ケトン類は傷を癒したり、粘液分泌を抑える働きがあります
新しい細胞を促進する働きもあり、お肌のお手入れに効果的
強い粘性があり、体内に蓄積されやすいため、高濃度での使用や長期に渡っての使用を避けましょう
また、妊娠中や幼児への使用は避けたほうがいいです