逃げるは恥だが役に立つ

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~採血編をお知らせします~

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採血業務を苦手とする看護師も少なからず存在する。痛みが分かっているから注射ができないという気持ちを持つ人もいるが、それは少数派のようだ。

理由を探ってみると、針の先端が苦手といった物理的な恐怖心を持つ人が多くみられた。また、血液を抜く行為や感覚が怖いという看護師ならではの苦手意識もあるようだ。
また、「血管がある感覚をつかむ」などと指導を受けることがあるが、そもそもその感覚が分からないというケースもある。

このところでは、潜在看護師の掘り起こし事業なども顕著になった。職場復帰を促すために、働きやすい勤務形態を作るなどさまざまな動きが行われている。その結果、ママナースなどの職場復帰が増えているが、「ブランクがあるから採血が怖い」という恐怖心が再燃することもあるようだ。現役当時と看護の考え方は変わらないが、最新器具が導入されて扱いが分からない、かつて覚えた手技と若干の変化がみられるなどといったところから、採血が苦手という気持ちを持つ人も少なくない。

ブランク明けなどのケースでは、病院で復帰研修などに参加し感覚をつかむことが求められる。また昨今では、静脈可視化ライトを導入し、「血管の見える化」によって仕事のしやすさを高める工夫を行う医療機関も存在する。病院で働く看護師と採血は切り離すことができないが、今では、看護師資格を生かした「病院看護以外の業務」も増えている。もし、どうしても苦手意識が払拭できないという看護師は、採血業務がない看護師の仕事へ転職を検討することも一案だろう。

看護師はみな採血や注射が得意なわけではない。病院やクリニックに勤務してみたけど、「どうしても採血が苦手で冷や汗が出る」「採血に何度も失敗して患者に痛い思いをさせてしまう」という悩みを抱える看護師は意外と少なくない。

このように努力して苦手な採血を克服できる人はいいが、すべての人が克服できるわけではない。失敗体験がトラウマになってしまう人もいる。血を見るのがどうしてもダメという人もいる。そんな人は無理をせず、採血や注射をする必要がなく、看護師資格を活かせる仕事を探してみよう。人には向き不向きがあり、どうしても苦手を克服できないこともあるのだ。

採血など医療行為がなく、しかも看護師の資格や経験を活かせる仕事は3つある。1つめは「クリニカルスペシャリスト」。医療メーカーなどで、医療機器や医療用品などを販売する営業職なので医療行為はない。医師や看護師に対してデモンストレーションや説明を行うため、看護師としての知識やスキルを活かせる。2つめは「ナースエデュケーター」。おもに看護師などに対して、投薬や服薬の指導などを行う仕事だ。看護師、医師など医療従事者の学会でプレゼンテーションなどを行なったり、製薬会社のMRに対して研修を行ったり、と仕事の幅はかなり広い。3つめは「コールセンター」だ。たとえば、新型コロナの相談ダイヤル、健康相談や救急の医療相談コールセンターなど、単発バイトからでも始めることができる。

 

この悩みの解決策に、内科クリニックや病院の検査室、検診センターでひたすら採血を行う仕事に就くという手がある。特に検診センターでは、1時間に20本から30本の採血が必要な場合もあるので、多くの経験を積むことができるのだ。しかし、ある程度のスキルは必要となるので、気になる看護師は(苦手克服!採血虎の巻)を見てほしい。