最近コメントでよく、からだが固いのですが、どうしたらいいですか？
といわれますが、私はそれに対するお返事をしません。
なぜなら、今の状態、過去何があったか?はメールではわからないし適当なことを言いたくないからです。
昔の私ならここの筋肉伸ばして～呼吸したらできるよ！なんて
適当なことをいっていたかもしれませんが、まずは自分の状態がどうなのか？を全く度外視してただ柔らかくしたいという
外側の感覚でヨガを練習するとケガをします。
(何度かケガをして自身の経験にしてもいいかもしれません。
限界を知る意味ではいい薬です。) ヨガの理解・練習をする為に
3つの言葉が大切なのではないかとおもいます。 「心・思考・本当の自分」
例えば"湖" 「心」を「湖」だとイメージしてみてください。
湖の表面は荒れてますか？
穏やかですか？
湖の水質は？
澄んだ水なのか淀んだドロ水なのか？
湖の底には何が見えますか?
この例えは湖全体を「心」
さざなみや濁っている現象は、心のなかで
次々と生じる「思考」を表しています。 "湖の底は自分自身 。
[心]湖の状態が穏やかである時に
❬本当の自分❭を知ることができる"
というインドに古くから伝わる比喩的表現だそうです。 「 本当の自分 」
= 真我TRUE SELF
心が濁った状態では本当の自分は見えていないですよね？
今の状態なんとなく把握できましたか？
例えば湖が荒れているときにヨガの練習をしてからだがいきなり体操選手みたいに柔らかくはなりませんよね？
まずは自分分析をして心の状態を整えることからはじめないと、ヨガは辛いもの。
ケガをする。私にはムリ！！となります。
まずは呼吸からはじめてくださいと私がいうのは気持ちを
落ち着かせて見据える力を
つけてもらうためです。
そこからやっとアサナ練習だとおもいます。
citta ( チッタ ) = 心・マインド
vritti ( ヴリッティ ) = 思考
湖は、心 ( citta )
さざなみや濁りは、思考 ( vritti ) が活発な状態を表します。
心は 思考 を生み出す器官。
さざなみが湖の表面上で生じるように、
「 思考 」や「 感情 」も、
「 心 」で生じる表面的なものと捉えることができます。
心が( citta ) 穏やかで、余計な思考 ( vritti )がおさまっていることが本当の自分 ( 真我 ) を見つめるために大事です。
どんな時も(みんなの心の根底は)湖の底は穏やか
湖にしても海にしても表面状で見えるものは
その日の天候で、大きく左右されます。
風が吹けば波立つし
雨が降れば波紋で底は見えなくなります。
ですがどんな悪天候でも
必ず湖の底は表面とは比べものにならないくらい穏やかな状態を保っています。
海も同じですね。
わたしたちの心も、湖と同じようにうわべの感情や考え事に心が覆われ常に外側に意識を持ち本当の自分が見えなくなってしまいますが
心の１番深いところには実は穏やかさや静けさが広がっている。
集中できた日(ヨガクラス)はなんとも言えない爽快感ときっと心がガチャガチャ荒れていることなく呼吸も深く穏やかな状態でレッスン出来たときは１日がものすごくクリアに過ごせるとおもいます。
たくさんの物事に覆われて気持ちが落ち着かないときはたった一時間じゃやり過ごせないこともあったりするとおもいます。
人はこれを繰り返し行うんだとおもいます。
だからヨガは終わりがないし永遠です。
この意味がちゃんと理解できていたらたら前屈がベターとできることに目標などおかないとおもいます。
そりゃできることに越したことはないので、
それはそれですが。
もっともっと生きることに必要なことがたくさんあるとおもいます。
自分たちを豊かに保ち五体満足でいること。
心やカラダ、思考が穏やかであればあるほど
こんなにいきやすい環境をつくれるエッセンスはないとおもいます。
ただし、ヨガはエッセンスのひとつに過ぎません。
本当に足りていないものは補う必要があることをお忘れなく。全員が同じでもありません。
自分に必要なことは自分自身が教えてくれます。
HITOMI
ヨガ哲学より
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