私は一人っ子だった。
周りの友達のように兄弟が欲しかった。
そんな時な兄弟代わりになってくれたばぁちゃん。
殴り合いはしなかったけど、言葉のケンカはしょっちゅうしてた。

保育園のお迎え、帰りにコンビニで好きなものを1つだけ買ってくれる。
101匹ワンちゃんのミニリュックを買ってもらったことは今でも覚えてる。

保育士をしていた母に変わり一緒に住んでいたばぁちゃんが私の面倒を見てくれていた。

口が達者になってくるとばぁちゃんに反抗して、しょっちゅう口ゲンカしてた。
ただいつもは仲がよく、一緒にお風呂に入ったり、夜まで一緒に演歌の花道を見たりしていた。

たまたまテレビでやっていた「火垂るの墓」。
戦争中のこと、防空壕に避難したり、工場で働いたりしていたこと、沢山話してくれた。
ばぁちゃんは昔看護師になりたかった。
でも時代が、家庭が、状況がでなれなかった。

人と関わる仕事をしようと漠然と考えていた私は、
中3の受験で私は看護師になることを決めた。