雪が降った

次の朝は

澄んだ空気がより

磨かれていて


うっすらと

雲に覆われた空は

花嫁のベールみたいに

美しかった


ヒンヤリとしていて

どこか懐かしくて

僕を誘う






今宵の街は聖夜


寄り添う遊歩道


人の数だけ


天使の羽が降り注ぐ


この時が続いたら


世界は平和になるのかも


なんて思ったりして



今日が終われば


なんてことない日々が


顔を出す


離れたくない


そう思ってもみたけれど


人の波に肩を押された



心の窓はくもり


拭いてはまた繰り返す


情けない男が顔を出す


誰もが誰かのサンタクロース



瞳の中に


映るイルミネーション


闇の中など


居たくはないんだ


探してみて


最高のプレゼント



ほら


目の前に



笑みを浮かべる



温もり感じて