金曜日や土曜日の仕事終わりの夜
一週間で一番ゆっくりできる
とても嬉しい時間だった
夫が亡くなって
葬儀を執り行い
四十九日が来て
春の彼岸が来て
百箇日が来て
お盆が来て
秋の彼岸も来て
喪中ハガキも出し終えた
けど
心にぽっかりと開いた穴は
どんどん大きくなるばかりで
虚しさばかりが膨らんでいく
仕事の帰り道に友人の家があり
家族の居る家の灯りが見えて
また
何で一人なんだろうってなる
おはようも
おやすみも
いってらっしゃいも
いってきますも
ただいまも
言える相手が居るってすごいことだ
ずっと幸せだったんだな
父さん 一緒に居てくれてありがとう
私は何とかやってるよ
見えてるかな