こんにちは、沼尻です。

 

相変わらず新型コロナウイルスで世間は大変な状況が続いてます。

 

政府から各世帯につき2枚づつ、布マスクが配布されるそうですね。

「アベノマスク」とかなんとか言われちゃってますが、我が家もそろそろマスクの在庫がなくなりますので、正直いただけるのなら1日でも早くいただきたいところです。

 

ちなみにこのアベノマスクですが、

「また税金の無駄遣いだ!」

というご意見もあるようです。

 

しかしながら、これは本当に無駄遣いですか??

2枚だってありがたいじゃないですか。

税金の無駄遣いという単語は、政府に批判的な人は二言目には出てくるワードだと思いますが、はたして本当にそうでしょうか。

 

オリンピックも規模が大きくなってきて予算が膨れ上がった時、そして先日開催延期が決まった時、いづれも税金の無駄遣いというご意見をおっしゃる方もいらっしゃいました。

 

実際に政府が余計に費用を使ったとき、そのお金は消えてなくなるのでしょうか。

そうではありません。

政府がお金を使うということは、それは民間になにがしかの業務を依頼するということになります(民間と言っても政府系の企業の場合もあるとは思いますが)

これは、民間企業に仕事が生まれるということになります。

今回のアベノマスクで言えば、マスクを作る会社、マスクの材料を作る会社、パッケージを作る会社、それら材料や完成品を輸送する会社などなど、関連する企業に売り上げが立ちます。

 

オリンピックだってそうです。

費用が膨らんだということは、その費用は建設業だったり建材メーカーだったり、輸送業やら広告業など、関連事業に売り上げとしてお金が回っているということです。延期したことにしても、無観客なんかで開催するくらいなら延期したほうが都や国のお金が民間に降りてくることになります。

良く「選手ファースト」なんて言葉も言われますが、選手の皆さんには申し訳ないですが、この延期の判断は「選手ファースト」ではなく、「経済ファースト」な判断だと考えられます。

 

広く言えば、インフラ整備など公共工事も批判が多いところですが、これは政府のお金を民間に出すという点では意味のある事なのです。

ちなみに、政府が直接国民にお金をばらまくのと、同じ金額をなにがしかの企業に仕事として発注するのとでは、使う金額が同じでも効果は後者のほうが高い、というのは経済学では普通に言われている(計算で導かれる)効果です。

 

さて、アベノマスクに話を戻しますが、そんなわけで政府が国民に直接お金をばらまく話も進んでいるようですが、たかだかマスク2枚とはいえ、意味がないなんてことは無いんです。

小さなこととはいえ、どんどん政府から民間にお金を動かしていただき、景気後退を少しでも抑える施策をもっと行ってほしいものです。