南米ボリビアに巨大地震発生の可能性 | Wiseknightの雑談的日記

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南米に於ける地震国というとチリ・ペルー・コロンビアの3国を考える方が多いと思います。
特にチリとペルーはプレート境界付近で度々大きな地震が発生し、
日本でも報道されたことは少なくありません。
但し内陸のボリビアでも記録は少ないものの地震がないわけではありません。
ボリビアは国土の大部分がアンデス山脈の東側に位置します。
このアンデス山脈というのは褶曲山脈であり、
簡単に言うと沈み込む海洋プレートが大陸プレートを持ち上げる格好で形成された山脈です。
従ってこういう地形にあっては衝上断層、
日本でよく使われる表現なら低角逆断層が卓越するケースが少なくないのです。
これは日本でも同じですね。
特に南米の場合は西からかかる圧力が強いので、
山脈の東側に圧力のはけ口として活断層が存在するのは別に不思議なことではありません。
因みに低角逆断層は一般的に変位量が大きく表層に対する収束力の消化効率がいい為に、
発生する地震の規模は高角逆断層よりも大きくなる傾向があると思われます。

さて元記事にある問題のMandeyapecua衝上断層ですが、
これまでは最大でM7.5程度と想定されていたのですが、
GPSのデータを分析した結果M8.7~M8.9に及ぶ事が分かったという事です。
M8.9であれば従来の想定の125倍ものエネルギーとなり、
恐らく内陸の地震としては史上最大規模のものとなる事は間違いありません。
勿論これは断層全体が一気に破壊された時の想定であり、
実際の地震で震源断層全体が一気に破壊されるケースは少ないのですが、
こういった想定は最悪の場合を考慮する必要があります。
既に断層の西側の地層は東へ向かって移動しており、
かなり危険な状態にある事も懸念されます。
そして経済的に貧しいボリビアは自然災害に対して非常に脆弱な国でもあります。
事が起きる前に先進各国で何かしらの防災支援ができるといいのですが。