ローランドは言っていた。

「シャワーはオーラから洗う」と。


東京イケイケBOYSは言っていた。

「香水はオーラからつける」と。


Y K「ぼんぼんじゅー。東京イケイケBOYSです」


K「突然だけど、これ何か知ってる?」






Y「三日間寝てない小学校一年生が利き手じゃない方で描いた、よく小さなトンネルの中にあるかすれている絵でしょ?」


K「ピンポーン。って言いたいんだけどこれオリンピックの公式ポスター。」


Y(初デートの彼女の服装がゴスロリだった時の顔)


K「笑。実は日本の有名なグラフィックデザイナーの佐藤卓ちゃんが本気でデザインしたらしいんだよね。」


Y「ア、あのおいしい牛乳のデザイナーの人か!卓ちゃんヤッチャッタネー。本当に小学生かと思ったよ。」


Y K 「ぜんぜん、おいしくないよねー。」


K「で、ちなみにこれが1964年に初めて日本でやったオリンピックのポスター。」




Y「うん。それで。その炎でこれからそのポスター燃やしに行くの?」


K「ピンポーン。なんかさファッションとかもレトロに回帰している風潮あるけれど、古き良きが過ぎるなと思うんですよ。

昔のPARCOcmとかキムタクが出てた頃のGATSBYCMとかかっこいいからね。」


Y「確かに。現代の皆さんこうしておけばいいがダサいですよね。当たり障りのない表現が多すぎて、面白みのカケラもない。Kクンはこれまで街中でお洒落なモノを見て振り返り立ち止まったことはありますか?」


K「いい質問だねえ。鏡見たときくらいかな。

世界的な祭典であるオリンピックのポスターデザインがアレでは選手もやる気が出ませんね。ボクが選手だったら退場します。まず、意味がわからない。デザインとはわかりやすくシンプルでありながら一目でなんのデザインかどういった用途かわからなければならないと思うんです。この東京五輪のポスターはまさに自分のことしか考えずオリンピックで戦う選手のことなど微塵も触れず当たり障りのない表現をした現代日本を象徴するデザインと言えましょう。


Y「ピンポーン。多分彼はデザインの授業を保険の先生に教わっていたんじゃないかな。」


K「ピンポーン。笑」


皆さんはどう思いますか?字は人の心を表すと言いますが、デザインも然りであると思います。

もちろん今回のデザインが好きな方もいると思います。しかし僕たちもデザイナーの端くれです。

最近のデザインの風潮を見てると

何か、漠然とした不安を感じるのです。