19時から りんは 塾!

「りんちゃん 塾のご用意できたかしら 
行くわよ」
「はーい ちょっと待って」
と バタバタと 用意をする りん


なんとか ギリギリ 19時からの 塾には間に合った

りんを車から おろし
「行ってらっしい」と手を振る

さぁ 帰ろう!と家の方へ車を 走らせていると
 雨が 急に 降ってきた。
信号待ちを していると だんだん雨足が 強まる。

その時

ふっと 歩道を歩いてる人に 目がいった。

あれ?  先生?

間違いなく先生だ!
思わず クラクションを鳴らしてしまった
その音に 先生は気づき こちらを見る。

ちょっと 驚いた 顔を している。

私は 車を 停め
「駅までですか?」
「はい!」
「乗ってください 雨ですし 駅まで
お送りしますよ」
と言う私に

「え!」    と一言

私は聞こえなかったのかと もう一度同じ 言葉を繰り返す。

「駅までお送りしますから乗ってください」と
助手席のドアを開けると
少し躊躇しながら 助手席に 乗る 先生

「すみません 助かります」と頭を下げる。

「いいえ 気にしないで 下さい。
今まで学校に…?」

「そうです。 色々することが多くて」

「大変そうですね TVでも 色々教師の働き方など
ニュースになってますものね」

「まぁ…でも 僕 この仕事 好きですし なりたくてなった職業なので 楽しいですよ」

「なら 夢 叶えられたんですね。 ステキ !」

「そんな事ないですよ」