松本さん、 5月号 ありがとうございました。。

松本さん 

  明るいニュースが少なくなりましたね。現在の日本はまるで袋小路に入ってしまったようで、明るい兆しが見えないようです。それとも夜明け前の暗闇に入ろうとしているから、そのうち明るい朝が来るのかな。

  戦前の仕組み、社会構造の上に戦後憲法を始めとするアメリカ式の生活様式、教育方法、行動様式をを接ぎ木したことのツケが回ってきたんじゃないでしょうか。戦後の成長は戦前・戦中世代が敗戦の屈辱をバネに新しい技術を吸収して頑張った結果とも言えるのではないでしょうか。戦後世代は我々からスタートしたと思いますが、戦前・戦中世代の背中を追うだけだったのかも知れません。

  日銀の黒田総裁はもう老害としか言いようがないでしょう。安倍さんが首相を辞める時に自分の掲げた目標を達成できなかった責任を取って辞任すべきだったと思います。出処進退をきちんと考えられない人はダメですよね。

 

  今回の注目テーマはV.社会構造「何故ニッポンの賃金は何十年も上がらないか」  

ここでは中小企業経営者に無限責任を課すことが中小企業の行動を大きく制約しているということですが、それは以前にも言われていて少しは改善された(かどうか知りませんが)のではないでしょうか。そういう外部要因だけではなく、日本社会そのものが収縮期に入っているという社会の内在的な要因、国際化の結果として大企業だけでなく中小企業もビジネスチャンスを追いかけ、あるいは生き残りを賭けて海外に進出したため、国内から製造部門が多数消えてしまったということもあるのではないでしょうか。

  10年少し前に浅草の現在値に越してきた時、まわりには小さな町工場や商店が意外に多いなという印象を持ちました。しかし、世代交代できなかったのか(原因は儲からないことでしょう)、次々と消えた跡地にマンションやホテルが次々と建設されました。かくして台東区の人口は20万人近くまで増えてきました。しかし、もともとが職住接近の街だった浅草にワンルームマンションやホテルが増えたところで街が賑う訳ではありません。

  自然界と同じように棲み分けが必要なんじゃないでしょうか。アメリカでAmazonが独り

繁栄する影で中小小売業が壊滅していっているらしいが、そんな形のアメリカナイズは私は

ゴメンです。資本主義の自由競争=人間のルール万能の世界から自然界並みの棲み分けルール

を人間界にも適用できないのかなと考えたりしています。 (石原義一 2022年5月25日)

 

 

 

石原さん

 敗戦時、米国が古い日本の社会構造に米国流の民主主義なるものを接ぎ木したという指摘はその通りでしょうね。マッカーサーは日本人が各地で反乱を起こすことを心配していたようですから、天皇制という国体護持をしたと言うことだったのでしょうから。国体護持というのは天皇制と同時に官僚制をそのまま手を付けなかったと言うことではないですか。戦前の官僚システムはそのまま残ってしまいましたね。全体主義型の官僚システムは追いつけ追い越せには向いていたかもしれませんが、お手本のない世界は実に苦手です。お公家さんの時代からここは変わりませんね。

 バブル崩壊までは仰有る通り先人の背中を追い掛けてきたのでしょうが、平成バブル崩壊辺りから、各企業のトップは全部サラリーマンなり、自らリスクを取りにいけなくなったのでしょうね。企業は一家ですから(ヤクザと似たようなものです)、「給与をあげろ」よりも、「家族でいればいい追い出さないでくれ」となりました。労働組合も企業ベッタリですから、「給料は上がらなくても追い出しさえしなければいい」となりました。そのタイミングでウォール・ストリート流の金融資本主義(株主資本主義)が入ってきました。経営者はこれ幸いと賃上げは止めてしまいました。なにせストライキなんて言葉は今や死語でしょう。世界を見渡しても、延びている企業は、サムスンにしても、GAFAMにしてもオーナー社長だと言うことです。

 日本は米国の圧力で大店法を入れた辺りから、昔の繁華街はシャッター街になりました。これもアメリカナイズなんですかね。アマゾンを持ち出さなくても既に棲み分けのルールは消えています。

 それでも最近日本でもベンチャー企業がそこそこ出始めており、資金もつくようになり始めたようです。この辺りが希望と言うことではないですか。

  松本康男 (2022年5月25日)

                                                                   

                                                    

7.ロシア・中央アジア (1) 戦後の世界秩序が変わる時 PUTIN'S GAMBIT ……国際政治 第2次大戦後に構築 された平和と安定を踏みにじるロシアとプーチンの暴挙を西側は結束して止められるのか マイケル・ハーシュ:フォーリン・ポリシー誌上級特派員 NEWSWEEK 3月8日 *プーチンは第2次世界大戦後の国連のルールを信じていないのではないか。すでに 米国、フランスなどなど中東やアフリカでかなり酷くルール違反をやっているのに 国連には何も出来なかった。プーチンにすれば何で俺たちだけが責められなければ ならないのだと思っているだろうし、それだけの意識もないかもしれない。肝心な のは、西側がG7が中心になって実施している、経済制裁か実効性を持ってロシア を痛めつけられるかだろう。全然効かなかったなんてことになれば中国は大喜びす るのかも。(松本康男)

 

石原のコメント

   これを読んでいるうちに、世界秩序が変わるとはどんな経験かと考えてふと日本の幕末・維新の時代を考えました。日本一国ではありますが、徳川幕府という250年も続いた覇権体制がガラガラと音を立てて崩れていく。現代日本は経済的にも政治的にもリーダーシップを取れる存在ではありません。どこかリーダーシップを取りそうな国家にいち早くすり寄らないと生存が確保できないでしょう。

  では、米国が今後とも世界のリーダーであり続けるかどうかを醒めた眼で見極めないといけません。米国の覇権の源泉は米ドルと石油、そして健全な政治体制を維持するための国内基盤(分厚い中間層)だと思います。今やその車の両輪ともにガタが来ている(来始めている)ように見えます。

  幕末、徳川譜代の大名たちのうち最後まで徳川を支持したのは会津、桑名や東北の大名くらいでした。多くの藩は風見鶏よろしく雪崩を打って新政府軍に参加していきました。

  日本が世界のリーダーになるだけの器量がないのはわかっているのですから、ここは風見鶏になるべく、また世界が混乱しても日本がその混乱の影響を最小限に食い止めるべく備えておいた方がいいのではないでしょうか。別に親中国とかには全く興味はありませんが、10億以上の民衆を敵に回す必要はないので、半島の人も含めて普通のお付き合いをしたらいいんじゃないでしょうか。そのためには食糧自給率を上げる、防衛力を強化するなどいくらでも課題がありますが、早く手を付けなければいけないのは少子化を食い止めることかと思います。自分では言い難いけど、老人は敬意を払う対象ではあっても投資する対象ではありませんよね。(2022.4.27 石原義一)

 

石原さん

 戦後の世界秩序が変わると云うのはロシアが国連憲章を無視してウクライナを侵攻したことから、力のある国は国連憲章に縛られずに自由に行動していいと云う第2次世界大戦前の状態に戻ると云うことではありませんか。ロシアは既にGゼロの世界になていると見通した上でウクライナを侵攻したと云うことでしょう。この弱肉強食の行動を止めるには多くの国が国連憲章は守らなければならない規約だと認め、破った国を罰することが出来るような仕組みが必要です。とはいえこれはまず不可能でしょうね。大量の核戦力を持つ国が形だけでも国連憲章を守ると言うことを止めてしまったときには何も出来ないと云うことがあからさまに行動で示されたのですから。

 これからの世界秩序をどう構築していくのか国際社会に投げかけられた問題提起でしょう。この問題はどうアブローチすればいいのかまだ誰も分かっていません。米国は力不足かもしれないが何とか今までの体制を維持しようと動いています。しかし、次期大統領がトランプになったとすれば事態はますます悪化していくでしょう。

 明治維新は、徳川幕府の権力基盤が崩壊してから時間をおかずに明治政府が権力を持つことが出来ました。財政基盤は脆弱でしたが、武力は薩摩、長州という富裕な藩が背景にあったため国内の混乱は短時間で収束させることが出来ました。国際社会はそうは行きません。何しろイワン・ブレマーの云うGゼロの世界ですから。当分混乱は続くでしょうから、日本も必要な武力を整備していく必要があるでしょう。米国も力は弱くなったとはいえ同盟による複数の国の連合があれば対処可能だと思うます。心配なのは民主主義を標榜する国は世界地図で見れば極僅かなことです。今の力のある新興諸国が民主主義を標榜することになるのかはいささか疑問に感じます。

 新時代はどんな形になるのでしょうね。

 われわれが生きている内に新しい姿の世界を見ることが出来るのでしょうかね。

 (2022.4.28 松本康男)

 

コロナの2年間に体力・気力も落ちてきたことを実感する毎日ですが、

いかがお過ごしでしょうか。

さて、以前企画しながらコロナで延期したセミナーを今月3月27日(日)に開催する

ことになりました。思惑とはちょっと違い感染が思った程には減らず

蔓延防止解除が遅れていますが、企画から時間が経っていることもあり

開催することとなりました。

こういう情況下ですので会場も換気に気を付けており、マスク着用です。

ご案内をしながらですが、どうぞご無理はなさらないで下さい。

講演者:田家 康(たんげ やすし)氏

<略歴>農林中金総合研究所客員研究員。

日本気象予報士会東京支部長。神奈川県生まれ。1981年横浜国立大学経済学部卒。

農林中央金庫水産金融部長、農林漁業信用基金漁業部長等を歴任。2001年気象

予報士。2022年1月12日NHK『歴史探偵:武士の都・鎌倉』出演 

著書:「気候で読む日本史」「世界史を変えた異常気象」「異常気象が変えた

人類の歴史」他多数。NHKカルチャーラジオ講師。

日時:3月27日(日)午後2時(受付開始1時半)

会場:江戸東京博物館1階会議室

参加費:無料