思考の交通整理とは？

旭川　夫婦問題・離婚カウンセラー　山咲みき

自分のことをわからないということがわからないジレンマ

夫婦関係で悩むご相談には、はっきりと離婚を考えているとか、上手くいかない夫婦関係をどうやって再構築したら良いのかなどの目的がはっきりしている内容ばかりではありません。

ただモヤモヤとして不満だけが大きくなってしまい、ご相談者さま自身もどうしたいのかわからなくなっているケースも少なくありません。

何かが違うと思っても、どこから手をつければ良いのかわからなくなってしまい考えることに疲れてしまって、それが余計に夫婦関係に悪影響を及ぼしてしまっている場合もあります。

一人になって冷静に考えたくても、仕事や子供や日々の生活に追われて自分の気持を整理することすらままならないまま、鬱々と悩み続けてしまいますね。

私も具体的な相談でない場合、ご相談者さまが本当は何を求めているのかを引き出すための質問を投げかけてみるのですが、あまりに悩みすぎて混乱している時は思考が交通渋滞を起こしてしまっているのです。
単純にこちらの質問に答えたり、自分の率直な気持ちを言うだけでいい事なのに、あれこれ余計なことまで考えてしまって素直に考えることができなくなってしまうんですね。
それではいつまで経っても問題解決の出口は見つかりません。

思考の交通渋滞がストレスを招く

今回受けたご相談者さまは、最初は思考の交通渋滞を起こしていて精神的にもとても疲弊していました。
あちらを立てればこちらが立たずで、結局同じところをぐるぐる回ってしまうばかり・・・。

でも、パートナーのことや仕事の事、周りの状況を一切無視して自分の気持ちだけにフォーカスして考えてみることに注力したことで、思考の交通渋滞から一歩抜け出すことに成功しました。
自分に素直に向き合うことで風通しが良くなって、今まで気づかなかった（自ら気づかないように閉じ込めていた）本当に望むことがはっきりして来て、それを実現させるために色々考えることが楽しくなってきたようなのです。

そうなったら邪魔なものは次々切り捨てて、自分ができることがまだある事に気づき、どんどん気持ちの整理が進むようになったのです。

人は、思うより自分の事ってわからないものなんですよね。
自分で自分がわかる人は迷わないし悩まない。
自分一人でいくら考えても限界がある時、カウンセリングは思考を整理して自分の気持を再認識する役割を担っているのです。

誰かに自分の事を話すのは気持の整理にも繋がりますし、カウンセラーの質問に答えることで自分でも気づかなかった内面に気づくこともあります。

認めるのが怖いから自分の気持ちに気づかないふりをしているのかも

人は都合の悪いことは見たくない、知りたくない、認めたくないものです。
だから無意識に除外して考えてしまいがちです。
でもそれは、本当の自分に嘘をついている事になります。

都合の悪いことがあったって、それはそれとしてちゃんと認めた上でないと自分の本意ではない結果を招いてしまいます。
それはきっと、後々後悔となって返ってくるものです。

今は認めるのが辛いかもしれないけれど、あとから後悔になったらもっと辛くないですか？

「どうしたらいいかわからない」と悩んでるなら、一度「思考の交通整理」をしてみることをおすすめします。

カウンセラーはそのお手伝いを担っているのです。

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