(今回の書込みは、すべて引用になります。版権はそれぞれ著作権者のかたがたに帰属します。)

夏。8月。

こんなラブレターがあります。




読んだあと、この歌を思い出しました。
森山直太朗さん:夏の終わり

以前ぼくが観た森山さんのライブで、森山さんはこの歌を歌うまえにこんなMCをされていました。
「戦争というと、ぼくらとは関係のないどこか遠いところで起きていることと思いがちですが、戦争を世界から無くすためにぼくらができることはあると思います。
それは、電車のなかで肩がぶつかったりしたときに『ちっ』とか『このっ』とか思わない、そんな小さなこと、そういうことだと思います。
聴いてください、反戦の歌です」


水芭蕉揺れる畦道 肩並べ夢を紡いだ
流れゆく時に 笹舟を浮かべ
焼け落ちた夏の恋唄 忘れじの人は泡沫
空は夕暮れ

途方にくれたまま 降り止まぬ雨の中
貴方を待っていた 人影のない駅で

夏の終わり 夏の終わりには
ただ貴方に会いたくなるの
いつかと同じ風吹き抜けるから

追憶は人の心の 傷口に深く染み入り
霞立つ野辺に 夏草は茂り
あれからどれだけの時が
徒に過ぎただろうか
せせらぎのように

誰かが言いかけた 言葉寄せ集めても
誰もが忘れゆく 夏の日は帰らない

夏の祈り 夏の祈りは
妙なる蛍火の調べ
風が揺らした 風鈴の響き

夏の終わり 夏の終わりには
ただ貴方に会いたくなるの
いつかと同じ風吹き抜けるから



…次回以降は、ぼく個人が「あの戦争」の時代を生きたかたがたから聞いた話、そしてぼく自身が思うことについて書きます。

夏。8月。